悪い男

はじめまして、花袋です

初投稿はいま一番スキなものをご紹介します

花袋は元来なんでもいけるくちでして、百合も薔薇もなんでもいけます。ダイスキ！ってほどではないですがそこそこに食えます。こんどオススメのあったら教えてください

そして、ダイスキ作家の凪良ゆうさんの『天涯行き』が気になってるんですよね。凪良さんといえば『流浪の月』が本屋大賞にも選ばれたスゴい人です。花袋も『流浪の月』から凪良さんにハマりました。でも凪良さん、元はBL作家だったらしいんですよ。今もだけど

で、『天涯行き』も男同士の恋愛モノなんですが、まずは作品のあらすじを見ていただきたい

名前しか知らない相手と、夜ごと激しく抱き合って眠る―。旅の青年・高知をなりゆきで家に住まわせることになった遠召。戻らない恋人を待ち続ける遠召と、人懐こい笑顔と裏腹に、なぜか素性を語らない高知。互いの秘密には触れない、共犯めいた奇妙な共同生活。この平穏で心地良い日々はいつまで続くんだろう…?けれどある日、高知が殺人未遂事件の容疑者として追われていると知って!?―。(「BOOK」データベースより)

このあらすじで読む気なくなる人います？

いないですよね、全人類読みたくなりますよね。お互いにヒミツ抱えてる同士が共同生活すんだぜ？それに＂名前しか知らない相手＂ですって！それなりに平穏に過ごしてたのに愛してた(かは知らんが)相手がじつは「殺人未遂事件の容疑者」って！設定盛りすぎだよ、情報量多すぎて頭パンクしちゃうよ〜最高か？ダイッッッスキな設定ですありがとうございます

凪良ゆうさんの他BL作品なら読んだことあるんですが、ほんっとうに描写が繊細で繊細で。濡れ場でも凪良さんの本領が発揮されているのでぜひご一読を。花袋は明日にでも『天涯行き』を本屋さんに買いにいきますえへっへ

とまあここまでが前菜、プロローグです。ここからが本番。でも力尽きちゃったから残飯みたいな主菜になります。悪い男について語ります

じつは花袋のこと知ってんだぜって方はもうなんとなく察して頂けていると思いますが、花袋は圧倒的ダークサイドの男をスキになる傾向があります。光属性より闇属性。利他主義より利己主義。思いやりのある優しい男よりどクズの最低男にどうしても惹き付けられてしまうのです

ここだけの話、暴力による支配もスキです。そこに愛があることは大前提、女のコの涙が見たいがために〜振り向いてほしいがために〜どうしても手が出てしまう〜みたいなクソ最低男、じつはちょっとスキです。（※花袋にはいたぶる趣味もいたぶられる趣味もありません）もちろん物語の中だけで、実際にこんな男いたら近づかないし人として有り得ないですが、物語のなかだったら……（以下ループ）

誰だって生きてりゃ何かしらあるし、ニンゲンはみな何かしらを抱えていますよね。でも悪い男たちはその＂何かしら＂が比べものにならないほど＂重い＂のではないでしょうか。どれだけ嫌な性格でも、どクズでも、最低でも。その人の過去を知ってしまえば一概に最低だとは言えなくなる、むしろ同情さえしてしまう。そんなキャラたちに魅力を感じてしまいます

「悪いことをしてやろう」「不幸になりたいな」と思って生まれてくる人は絶対にいないし、人はみな幸せになるために生まれてきてます。だったらどこで不幸を身にまとった悪い男になっちゃったんだろう、とか。考えれば考えるほどダークサイドのキャラを深掘りしちゃうし、主人公を差し置いて感情移入してしまうんですよね。ちなみに花袋はロブ・ルッチに人生を狂わされています。悪の鑑ですね彼は。勘弁してくれ〜(＾＾)スキ

みなさんはどんな属性の男がスキですか？もちろん雑食な花袋さんは光属性のキャラもダイスキです。炭治郎とか。ジャンプの主人公でたんじろがいちばん好きです。ハッ、光と闇の両属性を兼ね備えた男もいいな……？

唐突に終わります。それではまたお会いしましょう、バイバイ！

悪い男に浮かされる花袋

2021.3.20