久々の事務作業と決裁の話


こんばんは、私です。

今日は新居からの投稿です。今(20:00)到着しました。忘れ物があったので、向かう途中で実家へ立ち寄ったのですが、家のなかには明らか喧嘩した空気が漂っていました。あえて触れずにさっさと抜け出してきましたけどね。

こないだみたいなことになるのはまっぴらごめんだ!


【こないだみたいなこと】


というわけで、新居で迎える今日の更新、大きく分けて2つのことを書きます。1つめは今日の出来事、午前と午後に分けて書きます。2つめは決裁のこと。公務員ならではのルールを私なりに嚙み砕きます。決裁の話は本筋とほとんど関係ないのですが、自分の頭を整理する意味も兼ねて書かせてもらおうと思います。何かのお役に立てれば。


午前:窓口業務の復習

今週はまだ1度も窓口に立てていませんでしたから、上司に志願して窓口に立たせてもらいました。比較的来訪者が多かったため、午前中はほぼほぼ窓口対応しっぱなし状態でした。

新しい所属に配属されて今日が10回目の出勤。窓口対応した人数がそろそろ100人超えるかなーという感じです。そうやってある程度の人数を対応すると、人の「傾向」というものがなんとなーく感じられるようになります。

ただ、そういった「傾向」を把握してしまい、色眼鏡をかけて窓口対応に臨むと、相手の言葉ひとつひとつに対して微妙な遅れを取りがちで、どうしても不十分な対応になってしまいます。人の「傾向」を察知する力は重要な力でもあるのですが、やはり最終的にはフラットな目線を向けられることが重要なのでしょうね。

「慣れつつ心は初心者で」これが窓口対応者の究極の姿でしょうか?よくわかりませんけど。


午後:久々の事務作業

午後は一転して事務作業に注力しておりました。というのも先日、少しだけ大きなお金が動く案件を任せてもらいまして、それの準備です。

お金を動かす事務処理は、休職以来半年ぶりとなります。消えかけていた記憶を呼び起こしてシステムをさわり、例規集を漁って決裁権者(GOサインを出す人)と合議部署(関連する部署)を確認していました。

あとは、上記案件の実務の部分(要は事務処理以外のこと)の段取りを確認したりしていました。

これが結構やること多くて、午後の時間丸々使いました。

それでいて18時に退勤できたもんですから、嬉しい限りです。


余談:公務員式スタンプラリー

ここで本筋とはあまり関係ありませんが、決裁について軽く触れておきましょう。

決裁、要は「ハンコちょうだい」って関係各所を回ることなのですが、これがまた超絶緊張します。公務員は何か案件を動かすとき、関係者全員の印鑑が必要なんです(民間でもそうか)。そして、その印鑑をもらう作業が超絶大変だと私は書きたい。

一般的に、上席の人間ほど審査の目が厳しい傾向にあります。さすがに市長クラスともなると最後の確認程度でサラっとしているのですが、部長や次長からは非常に厳しい審査を受けます。なぜなら、自分たちの答弁に直結するから。中途半端な案件にハンコを押してしまって、あとから議員さんに突っ込まれたらひとたまりもありません。だから、適正な金額・仕様で進められているかを厳密にチェックするのです。もちろん、理解を得られなければハンコは押してもらえません。

また、合議部署(よその部)の人たちは、審査の目が厳しい傾向にあります。まぁ審査の目が厳しいというよりは、案件に関する背景知識が(担当部署の者より)乏しい傾向にあるので、決裁内容を一から説明する必要があるという方が正しいでしょうか。私はそう感じています。

分野に関する背景知識が少ない分、書類の見方に偏りがないので、自分たちでは気づかないような思わぬ穴を見つけられがちです。あとは、その部署の立場から意見されるので、それがしばしば自分たちの主張と衝突します。

そして、最大の難関は財政関係の人たちです。かれらは細か~いところまでよ~く見ていらっしゃるので、準備に準備を重ねて決裁に臨んでも、思わぬところで足をすくわれ、あえなく撃沈なんてこともザラです。私も入所1年目のとき、財政関係の人たちにメッタ撃ちされました。

そりゃあ自治体の金庫番的存在、財布のひもを握っている人達ですから、審査が甘いわけがないんですけどね。たまーにぐうの音も出ないくらいのド正論をぶつけられて、どないせーっちゅうねんってなることもあります。そんなこと言われたら1円も支出できないよ・・・っていう。

そんなこんなで、こういう人たち全員からハンコをもらえれば晴れて案件を動かすことができるのです。大変だけど達成感は半端ない。これぞ大人版スタンプラリーって感じです。違うか。


ここでようやく本筋とつながりますが、この度私が任せてもらった案件は、部長・次長・他部署・財政全員を相手にする案件です。これがどれだけ緊張するものか、少しは伝わったでしょうか?


二束のわらじを履かせてもらい

というわけで、窓口対応という市民の目から見た「公務員っぽい」仕事、書類を束ねて印鑑をもらいに走り回るというもう1つの「公務員っぽい」仕事、その両方をやらせてもらえている私。久々に公務員臭さがプンプンしてまいりました。

色々な経験をさせてもらえることに感謝しつつ、所詮はしたっぱの職員だということを自覚して業務に当たろうと思っています。できないことは上司に助けを求める。そして、できることを無理なくこなす。そんな感じでやっていきたいと思います。焦らずとも、歳を重ねていけばできるようになることも多いでしょうからね。

明日からも頑張っていきます。応援のほどよろしくお願いいたします。


ちなみに、明日は残業の予定なので、つぶやきだけの更新になるかもしれません。その辺は予めご了承ください。

それではそろそろ寝ます。おやすみなさい。長くなったー。

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