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【報告書】復職初日


はじめに

こんばんは。予告どおり復職してきました。というわけで、記念すべき復職初日の感想をご報告いたします。


(予告)


最初の印象:タイムスリップしたみたい

職場に戻ってすぐ感じたことは、「(良い意味でも悪い意味でも)なんも変わっていないんだな」ってことです。これは、私の休職期間が年度をまたがなかったというのもあるでしょうけど、まるでタイムスリップしたかのようでした。「あれ?昨日も出勤してた?」みたいな。

机の配置も変わっていない。窓からの景色も変わっていない。書類の配置も変わっていない。電話の音も変わっていない。そして、職場の雰囲気や職員の人格なんかも全然変わっていない。「明日戻ったら、全然違う世界になってるんだろうな~」なんて「復職前夜」には思っていましたが、ほっとんど変わりない世界が待ち受けていました。

安心したような、どこか残念なような。


それから:そこに「私」はいなかった

そんな感じで、タイムスリップした感がすごかったわけですが、タイムスリップした先の世界に「私」はいませんでした。そりゃそうです。つい3日前までは「私」なしで回っていた世界ですから。そして、あと3日もすれば「私」はまたいなくなってしまいます。それならば、この3日間は「私」をいないものとして扱った方が、かれらとしては都合が良いのです。

休職前は鬱陶しいくらい話しかけてきた上司も今日は全然声をかけてきません。決裁も私抜きで回りました。そんなわけで本日、公務員であるにもかかわらず、ハンコを1回も押すことなく退勤しました。そしてそれは明日、明後日も同じことでしょう。あの職場に「私」が戻ることはもうないのです。

辛かったかって? いいえ、むしろ清々しかったです。「私」という存在を消してくれたからこそ、ドヤ顔で去れるってなもんです。気持ちいい。


ビックリ:思ったより知れ渡っていた

地味に驚いたことですが、私の休職を知る人が思ったより多かったのです。たしかに休職前は他部署とのかかわりが多い立場におりました。しかし、所詮は入所2年目、自分のことはちっぽけな無名職員だと思っていました。ところが、かすった程度にしか関わらなかった方からも励ましの声をいただいて、大変驚きました。それと同時に、私の復職を受け入れ、力添えをしてくれる方が自分の予想以上に多かったため、大変うれしかったです。

「休職した」という事実は、私が想像するよりも遠くまで広がっていましたが、その広がり方はポジティヴなものでした。


嬉しい①:私が仕事を忘れていなかった

そしてこれは自分でも驚いたのですが、5ヶ月以上仕事から離れていたにもかかわらず、案外業務を覚えていたんですよね。とくに、システムの操作とか、現役でやっていたときでも忘れていたような細かいことまで記憶に残っていたことには我ながらビックリでした。

復職前夜は、「きっと仕事を全部忘れているから、また新卒職員のつもりでスタートだなー」って思っていましたが、予想以上に貯金は残っているようです。引継ぎ書類を作るとき、引継ぎすべき作業がスッと出てきましたから、なんとか復職はできるなと感じられました。


嬉しい②:私を仕事が忘れていなかった

長期休暇の影響で、パソコンを取り上げられていたものですから、午前中はひたすら書類に目を通していました。異動になるから意味がないといえばそれまでですが、私が担当していた業務が休職中にどうなったのかを知りたかったんです。

私が担当していた業務の決裁綴りを見ていくと、5ヶ月間不在にしたにもかかわらず、文書の起案者が私となっているものが依然多かったのです。逆に言えば、私が休職していた間、業務はあまり動いていなかったみたいです。

決裁綴りのなかで私の文書がバリバリ存在感を発揮していたのを見ることができて、4~10月の7ヶ月間、死にそうになりながら積み上げてきた仕事に間違いはなかったんだなーと自信になりました。努力は裏切らない。


総評:休職して本当によかった・・・

そんな感じで私の復職初日は幕を閉じたわけですが、職場で1日過ごしてみて、「やっぱり休職をして正解だったな」と感じました。

先にも述べたとおり、今日1日、世界は私抜きでも変わりないことを間近で見せつけられました。そう、世界にとって「私」はそれほど大切ではないのです。でも私にとって「私」は大切なんです。だから、私が「私」を守るために選んだ「休職」という選択に間違いはなかったんだなと確信しました。

よく「休職なんて甘えだ」なんて批判がありますが、逆に問いたい。もし休職という「甘え」を我慢して体調を崩したとき、あなたは何をしてくれますか?もし私が休職という選択をとらずに頑張り続けて、ある日突然倒れたら、そのときあなたは「ちきちゃんを救う会」を立ち上げて、私を助けてくれるんでしょうか?いいえ、答えはきっと「No」でしょう。

自分を守れるのは自分しかいないのです。このことを20代のうちに知ることができて本当に良かったと思います。めちゃくちゃしんどかったですが、何事にも代えがたい貴重な経験だといえます。

こういう経験をしたからこそ、辛い時は休んでいいんだよ。頑張らなくてもいいんだよって、声を大にしてお伝えしたい。休め。休むんだ。


おわりに:頑張れそう

復職にあたって、色々不安を抱えておりましたが、そんな不安はほぼほぼ吹き飛びました。これも、復職前夜にお話を聞いてくださった皆様のおかげだと思っています。本当にありがとうございます。

明日以降も頑張ってまいります。とりあえず引継ぎを終えることだなー。私自身も引き継がれないといけないし、ちょっと忙しくなるかもしれませんね。

それでは、また何かあったら報告入れますね。ここまでお読みいただきありがとうございました。



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