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富士吉田にずっといたい気がする

ここんとこなんかスゴク働いた。収入と比例はしてないかもだけど、とにかく畑を耕すようにせっせと励んだ。
けさ突然「ご褒美をあげます」みたいな空気に包まれて、そして急に山中湖に行きたくなった。

七夕の日はわたしにとって色々意味のある日で、亡き愛犬の誕生日だったり、この家に引っ越してきた日だったり、義理の母が故郷を離れた日だったり、他にも色々思うところありすぎて、それをスッキリさせるには、山中湖に行くしかなかった。自分にとっての聖地で、禊ぎたかったのかもしれない。

山中湖はこんな色だったっけ。まるで沖縄の離島みたいに美しいエメラルドグリーンの湖面。5年ぶりの再会にすでに感動してしまっていた。よく行ったハンモックカフェは、工事中でハンモックはなかったけれど、隣のオーガニックなレストランはまだあって、しかも貸切状態だった。
そのあたりですでにご機嫌は戻ってきた。ペーパームーンで東京にはないような雑貨を堪能し、富士浅間神社にお参りして幸福に感謝した。

そして最後にたどりついたのは、富士吉田の商店街だった。開いている店が少なくて、たくさんシャッターが降りている。静かで、空が広い。
「ここ好きだ。」
1人でそう呟いていた。富士吉田は、織物の町と言われている。布のものを作っている自分にとって、今日はこの町に出会えたことが大きな宝物にちがいない。また来たいと、心から思った。

七夕は、なにか不思議な節目みたいなものがある。一年に一度くらい、普段とちがうことが起きるのも、悪くない。

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