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センス?才能?いや、大切なのは○○!


「療法士」っていうお仕事、知ってる?

こんにちは、あこです。

わたしは2022年の夏に脳出血で倒れ、
その時の後遺症で右半身麻痺になったので
退院後もリハビリを続けています。

※わたしの詳細なプロフィールについてはこちらから↓

リハビリ専門職には、
・理学療法士(PT)
・作業療法士(OT)
・言語聴覚士(ST)

があり、
養成学校で規定の時間学び、国家試験に合格しないとなれません。

わたしは子どもの頃から体が丈夫で、出産以外で入院したこともなく…
恥ずかしながら、このような資格があることすら知りませんでした。

自分が患者になって初めて知りましたが、療法士という仕事は
患者のその後の人生を左右する、とても重要で責任重大な仕事です。

入院中は約半年間毎日、退院後は週1回の保険リハビリへ、
さらに自費(保険外)リハビリも経験し、
これまでたくさんの療法士さんにお世話になりました。


入院中はリハビリ漬けの毎日

リハビリって入院した直後から始まるんです。
入院すると、すぐに担当が決まり毎日各療法士さんがくる。

これも後から知りましたけど、
倒れた直後が一番回復しやすいと言われているので、
この時期に動かすことが重要らしいのです。

わたしは3週間くらい意識が朦朧とした感じでしたから、
来てもらってもまともにリハビリできなかったんですけど、
それでも手足を動かしたりしてくれる。

結局、入院は281日(7ヶ月半)にも及び、
入院中回復期病棟では土日祝日関係なく、1日3時間ものリハビリを受けられました。

ありがたいですね。

わたしが長い入院生活を楽しく乗り越えられたのは、
間違いなく療法士さんたちのおかげです。
(本当に楽しかった!笑)

また日本の医療制度、皆保険制度にはいろいろ課題もありますが、
わたしはとても助かりました。


患者も見る目が肥えてくる

でね、ここからが本題(いつもながら前置きが長い笑)

リハビリ歴が長くなってくると
患者としての療法士さんを「見る目」が肥えてくるんですよね。

もちろん人と人ですので、
”相性”もありますし、一概には言えませんけど。

「あ、この人優秀だわ〜!」とか
「あー、今日は残念ながらハズレだわ…」とか
初めましてでも、わりとすぐにわかちゃう。

退院後のリハビリって、例えば医療保険だと1単位20分。
1回何単位かによるけど、×2単位だとして1回40分。

優秀な人は、その短い時間内で
================
「見立て」と「アプローチ」が的確で
しっかり「効果を出し」、
かつ「再現性」のある提案をできる

================

ここで言う再現性のある提案とは、
自主トレーニングメニューの提案ですね。

リハビリの時間は短く、限られた時間なので
患者がそれ以外の時間をどう過ごすか?
が回復の鍵だったりするわけです。

40分のリハビリで効果を実感してもらっても
あとは何もしなかったら、改善は見込めません。
その40分すら無駄になります。

「見立て」とは、
いかに短時間で目の前の患者の状態を正しく判断し
仮説を立てられるか。

カルテ情報だけではわからない身体の状態を
問診と実際に動かしたり、触ってみて捉えるわけですが、

この最初の時点で当たり外れがわかっちゃいます。

だって「見立て」がイマイチだと、
そのあとのアプローチも提案もだいたい検討外れですから。


自費リハビリという選択

なので”超”優秀な人だと、
自費リハビリを開業する人もいます。

でも、はっきり言って
自費リハビリの世界はシビアです。

なぜなら、医療保険でできるリハビリなら
費用の大部分は保険で賄われているわけですが
保険外だと患者は全額支払います。

都内だと1時間1万〜2万が相場ですが、
その価格に「価値」を感じて支払ってもらわなければ
経営は成り立ちません。


余談ですが、、、
ビジネスとはお客様の悩みを解決するか
願望を達成させるかのどちらかですが、

悩みが深ければ深いほどお財布の紐は緩みやすく
病気に関する悩みは深いので言わずもがな。

ですが、リハビリはライバルが医療保険や介護保険なので
価格で勝負したら負けます。完敗です。


ただ保険リハビリも一生は使えないので、
その後の選択肢として自費を選ぶ人もいます。

(脳卒中の後遺症は千差万別で、年齢やライフスタイルも併せると
リハビリの必要性も人それぞれです)


優秀な人とそうでない人の違いはどこから?

優秀な療法士さんと、そうでない人の差ってどこ生まれるんだろう?
ふと疑問に思いました。

================
「見立て」と「アプローチ」が的確で
しっかり「効果を出し」、
かつ「再現性」のある提案をできる

================

これができる人とそうでない人は、
療法士としての技量ですから
それまでの経験やもともとのセンスだよな〜。

って思ったんです。

だから聞いてみました。
わたしが通う、”超”優秀な自費リハビリの療法士さんに。

「やっぱりセンスとか、
生まれ持った才能や資質の差なんですかね〜」と。

すると返ってきた答えは
「そういうのもないわけじゃないけど、
やはり一番は『熱意』だよ

とにかく目の前の困っている人をなんとかして良くしたい!
っていう気持ちがあるかないか。」

ちなみにその療法士の先生は
全国からプロの療法士が学びにくるようなスクールもやっているので
今もいろんなタイプの人たちを見ています。

その先生が言うんだからってのもあるけど、
『熱意』そうだよ『熱意』!!
一番大切な観点を忘れてた!!

と頭を殴られた気分でした。
(脳卒中経験者にはあまり良くない表現ですね笑)


ビジネスにも言えること

われわれ患者側の話をさせてもらうと
何年経ってようが、少しでも良くなりたいと思ってるんです。

脳の細胞は一度失われる二度と再生することはないので
昔は、回復期の半年を過ぎると
あまり改善は見込めないと言われていましたが、

損傷していない部位が機能を代替する
脳の可塑性(かそせい)で回復する例もたくさん出てきました。


わたしも一進一退、三歩進んで二歩下がるような毎日ですが、
それでもリハビリを続けている人は、
「絶対良くなる!」と信じて続けている。


その気持ちや想いに正面から真剣に向き合い、
取り組んでくれる『熱意』があるかないかで
得られる成果が違うのは、当然のこと。


これって、ビジネスでも全く同じです。

ビジネスとはお客様の悩みを解決するか
または願望を達成させるかならば

どのくらいその悩みに、願望に、コミットできるか?


一番大切なのは、センスや才能ではなく
『熱意』

なるほど、納得です。



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