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キャーッ!モルトヤマ下野さんとおデート!!(サシ飲み)(中編)

今回もやってまいりました、池袋・モルトの聖地、J's Bar!モルト侍こと蓮村氏がインタビュー企画を快諾してくださり、本当に感謝しております。蓮村さんありがとうございます!!

やっぱり、まずはアイスコーヒーでchill🥰
美味しそうに飲む下野さん!!

コーヒーでほっと一息つきつつ、お話は続きます。以下、要約です。

(モルトヤマ様として)仕入について―
仕入の際に気を使っているポイントは、「スペックと価格のバランス」。また、「過去に似たものを飲んだことがあるか。」
PBを選定する際に重視しているポイントは、「自分の好み、自分らしさを出したいと思っています。アルコール感やパワーがあり、かつ個性があるもの。5年10年かけて成長するもの。瓶熟という概念には賛否があるものの、変化はあると考えている。さらに、欠点もあれど、それを上回る魅力のある商品を出していきたいと思っています。」

ここで蓮村氏も一言。
「(そういったウイスキーを受け入れる姿勢が)文化として定着してくるといいよね。」

下野氏も同調します。
「そうなんですよね。欠点を指摘することは誰にでもできる。だからこそ、未来性を感じたり、何か気づきを与えられるような、意味のあるものを出したいなと。(どんな思いで、どんな目的で詰めたウイスキーなのか)理解してもらいたい。
女性に対してストライクゾーンが極めて😢狭い自分が言うのもなんですが…。
食わず嫌いはもったいないと思います。なので、自社のPBのテイスティングコメントには欠点もきちんと書きます。フルーティ、トロピカル…などという表現は多用しないようにしています。
ウイスキーには正解が無いのに、「正解がある」と誤解して消費行動に走る人が多いように思います。失敗のリスクも大きくはなってきていますが、効率の良さを求めすぎなのではないかと。
決して結婚とは違うと思います!!結婚は破綻すると家族に迷惑をかけるじゃないですか!!」

蓮村氏「(結婚を)失敗したオレに言うな!」
(一同爆笑)
その後蓮村氏は、「失敗したって人生まとめることはいくらでもできる」との名言をつぶやかれていました。さすが池袋のモルト侍…👏

コーヒーで落ち着いた後、一杯目はこちらのモートラックを二人ともチョイス🥰

ここから真面目なテイスティングに移ります。
下野氏「面白い。最初の味と香りはライトですが、後味がしっかりしていて、モートラックらしいピリッと感もありますね」
スガ「うーんたしかに。後味は結構飴感ありますね」
下野氏「飴、いますね。13年でこの味わいなのは、恐らく長期熟成原酒と混ぜている可能性がありますね。」
スガ「価格的にもその可能性が高いですね。確か小売価格で22000円程度だったはず…」
そして続けて二杯目を。

二杯目は下野さんはこちらのモーレンジィをチョイス!
飲み疲れしない味わいとのコメントを残されていました🥰
私の二杯目は下野さんに選んでいただきました🥰91-08のエルギン!
程よく熟味感がありとても美味しかったです。この後さらに二杯飲みましたが、
個人的にはこちらが一番好みでした!下野さんありがとうございます!

ここで、下野さんの飲酒にまつわる経歴について伺いました。

大学一年の5月の誕生日で20歳を迎え、初めてお酒を飲んだとのこと。所属していたサークルの飲み会でビールを飲み、美味しくないと思ったそうです💦当時は氷結が人気で、居酒屋では生グレープフルーツサワーを頼むような一般的な大学生だった下野さん。しかしその年の秋の某日、嫌なことがありむしゃくしゃして街を歩いていたところ、よく通る道にあるバーが気になり、ちょうどバイト代も入ってお金もあったので、エイヤと試しに入店。それがお酒とのディープなお付き合いの始まりとなりました。そのバーのマスターにかわいがってもらっただけでなく、運命的な出会いも。当初はジントニックやカシスオレンジ、シャンディガフなどを嗜んでいましたが、ある日、たまたまカウンターの横に座っていた方が、バランタインのロイヤルブルーとゴールドシールの飲み比べをさせてくれました。そこで下野さんは、なぜ味が違うのか、理由が知りたい!と興味を持ち、キーモルト7種のうちでもメインのミルトンダフ(下野さんが飲まれたのはG&Mのミルトンダフ10YO)を人生初のシングルモルトとして飲み、感動され、そこからいろいろと飲み始められたとのことでした。

そのバーのマスターから、近隣にある有名なモルトバーを勧められ、訪ねて飲んでみたのがボウモアのクラレット(ボルドーはシャトーラグランジュ・カスクフィニッシュ)。そのボウモアはパフュっていた(俗にいうパフューム香が出ていたということ。ラベンダーや石鹸の要素など。)ものの、ラベンダーの香りの中にモルトの甘さやワイン樽の独特なフルーティさ、華やかさがあったそうです。自分が飲んできたモルト達はまだまだ氷山の一角のように感じ、もっと広い世界があるというイメージを抱かれました。この経験もあって、今でも「欠点があるけど気づきを与えてくれるウイスキーを選びがち」なのだとか。

そこからは酒クズ化(笑)し、ある程度ショットを飲んだら、ボトルキープしている竹鶴12年を酔うために飲むような生活を続けられ、じきに大学は中退、フリーター生活を送られたそうです。そして、今の会社で働き始めて、そんな中読み続けていたのがモルト侍こと蓮村さんのブログ!ロングモーン祭開催時に初めてコンタクトを取り、それ以来東京にしばしば通うようになったとのこと。蓮村さんとのお付き合いも長いんですね~🥰

長くなってきたので、最後の後編へ移りたいと思います~!!