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アコースティックギター録音を考える-3

以前アコースティックギター録音を考える-2という記事を書いて、ヤマハのサイレントギター(SLG200)でアコギ録音をするとシンプルにこなせる、という内容を書きました。

今回はPCで使うVSTプラグインをご紹介します。実は、サウンド的にはこちらの方が私的には推しで、初めてこのプラグインを使ったときはかなり感動しました。

前回の方法

スクリーンショット 2022-07-16 10.12.19

SLG200は

・ピエゾピックアップで拾った音をそのまま出力
・SRTで箱鳴りを加えて鳴らす

これらを選んで(あるいは混ぜて)鳴らすことができます。DTM的には、SRTを使えばオーディオインターフェースに直結でもかなりいけるかも、ということを書きました。

今回の方法

スクリーンショット 2022-07-16 10.12.19のコピー

SLG200からはピエゾで出力し、NEMBRINI社の ACCOUSTIC VOICEというプラグインで箱鳴りを加えるという方法をとっています。

ヤマハのSRTと比較するとさらにアコギらしさがリアルに再現され、ライン録りでこのくらいいけるとは・・と驚きました。

音サンプル

比較しやすくするため、あえて前回と同じ演奏音源を使用し、
・1番目はピエゾの音そのまま(前回と同じ音)
・以降は、1番目の音にACCOUSTIC VOICEを通した音
となります。

いかがでしょう?私感ですが、とてもピエゾの音を加工したとは思えないほど、アコギの生鳴り感に近づくと思います。

なお、ACCOUSTIC VOICEを通した4種類の音は、ギターのモデリングを変えたもので、

・2番目:GUILD D-140
・3番目:Ayers DSR
・4番目:Gibson L00
・5番目:Taylor 814ce

となります。Ayers以外は有名なメーカーなので、アコギ弾きの人なら(好みはあれど)あーなるほど、という音になっているかと思います。

感想

恐らくですが、ヤマハのSRTの方はアンプ接続でライブ使用も考えたうえで、あまり濃いモデリングはしない音にしてあるのかな?と思いました。

一方、ACCOUSTIC VOICEはPCでの録音前提かつ、アンプでの色付けが起こり得ない分、思いっきりモデリングに振り切っている、というふうに聴こえます。

どちらも純アコギでは出来ないことを実現しているので、音楽制作系の者としてはありがたいツールです。


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