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~キャビンアテンダントがスタートアップ!?~ Acompanyコーポレート部員の異色のキャリアを深堀りしてみた

Acompany編集部では、Acompanyで働く”ひと”を紹介する連載企画「What are the people at Acompany like?」を連載。
第12回目の今回は、「もう何人か戸田さんが欲しい!」という声が社内でよく上がる、コーポレート部の戸田さんにお話を伺いました。
戸田さんは、航空会社グランドスタッフ→秘書→キャビンアテンダント→スタートアップコーポレートという異色の経歴を持っています。そのキャリアを深堀りし、そんな戸田さんから見たAcompanyについても語っていただきました。


戸田さんは東京⇔名古屋の2拠点生活を実現している。

グランドスタッフから秘書へ

—最初はどういう仕事をしていましたか?
最初は外資系航空会社で、グランドスタッフの仕事をしていました。定時運航に関わる様々な業務を担当しました。お客様が出発するまでに起こる問題を、いろいろな部署とコーディネートして出発時刻までに解決するような仕事で、7年半勤めました。

—どうしてグランドスタッフになったのですか?
もともとは「サービス業を極めたい」と思っていて、様々な国の人に接客できて色々な国に行けるので、キャビンアテンダント(以下CA)を目指していました。第二新卒の年齢まで試験を受け続けていたのですが、最終面接までは行けても合格には至らないという状況でした。
そろそろ就職したほうがいいなというときに、CAではないものの、憧れだった当時カスタマーサービス世界1位の外資系航空会社グランドスタッフの試験に合格しました。世界一のサービスを求めるお客様を相手にする仕事であれば学べることも多いと思って就職しました。

—どうして秘書になったのですか?
長年勤めて、「そろそろ違う仕事もしてみたいなぁと思っていたある時」、サンフランシスコから仁川に飛ぶ飛行機の中でインド人のお客様が急患となり、成田空港に緊急着陸しました。私はお客様がどういう状態で、飛行を続けられるのか、救急車を呼んだほうがいいのか等、様々な調整を担当しました。ドクターヘリで運ばれたお客様は、そのまま目的地とは全く関係のない日本で入院することとなりました。日本語はもちろん英語も話せない方だったので、言葉の通じる人を病院の方と一緒に探したり、医師とのやりとりや支払いのこと、家族のお世話、いつ国に帰れるのかといったやりとりを1週間くらい担当しました。

航空会社の仕事は、レジャーや出張など、生活に直結するというよりは非日常的な特別なことを演出する仕事でした。それはそれで楽しかったのですが、この出来事をきっかけに、病院での仕事のようなもっと生活に近いエッセンシャルな仕事に携わってみたいと思いました。
とはいえ医療系の資格は何も持っていなかったので、その時点の私のスキルで病院で働けるとしたら、秘書か作業補助かなと思いました。お医者さんの隣について情報入力したりする仕事があったので応募したら、秘書のお誘いを受け、3年ほど病院で秘書の仕事を務めました。


夢だったCAとして再度航空業界に

—そのあと航空業界に戻ったのはなぜですか?
病院で働きながらも、「昔からの夢だった国際線のCAになりたい」という気持ちはずっとあって、年齢的に最後のチャンスだと思って再度航空会社の試験に挑戦し、ついに合格してCAになりました。
念願のCAになり、2019年の7月頃から常務を開始したものの、実はCAをしながらも色々と副業をしていました。国際線に搭乗していたので、時差調整や疲労回復のために、帰国後次のフライトまで5,6日の休みがありました。私は時差に強くてその合間に何かしたかったのと、CAの契約期間満了後に秘書に戻れたらと思い、病院時代の教授の誘いで大学病院の教授秘書のお手伝いをさせてもらっていました。


コロナ禍、名古屋大学で秘書に

—その後名古屋大学で秘書の仕事をされていますよね?
2019年7月から乗務したものの、コロナ禍により翌年3月には飛べなくなってしまったので、9か月だけ飛んだあとは休職状態になってしまいました。とはいえ私はとにかく暇なのが嫌いなので、「時間があるなら何かしたいし身に着けたい」となって新しい仕事を探しました。
当時は成田ベースだったので千葉に住んでいましたが、「住んでる意味ないし地元愛知に帰ろうかな。いい仕事ないかな」と探し、たまたま見つけたのが名古屋大学の宇治原教授(宇治原徹 未来材料・システム研究所 教授)の秘書の仕事でした。紹介などではなく、「病院や大学で秘書の仕事がないかな」と調べて見つけた仕事です。
本業は文字通り仕事が無かったので、当時のマネージャーと交渉して、フライト再開後すぐ戻ることを条件に秘書の仕事にフルコミットすることを認めてもらいました。そのはずが、マネージャーとうまく話が嚙み合っていなかったみたいで、宇治原先生には申し訳なかったのですが、結局2か月くらいで辞めることになってしまいました


名大発ベンチャーの縁でAcompanyと出会う

—Acompanyに出会ったきっかけを教えてください
辞めることにはなってしまったのですが、宇治原先生の仕事の最終日に、牧野さん(牧野隆広 Acompany アドバイザー, 名古屋大学発ベンチャー アイクリスタル 取締役)が、「どんな人か見に来た」と、私のもとにやってきました。仕事で何回かやり取りをしていて、私の経歴や宇治原先生からの話を通して、興味を持ってくださっていたみたいです。
会ってお話する中で、本当は働きたいけれど仕方なく辞めることや、本業に籍を残しながら働ける仕事があれば働きたいことなどの現況を伝えました。そのすぐ後に、「秘密計算をやっているAcompanyだったら、秘書の募集はしていないがマッチするかもしれない」と紹介していただきました。最初は「Acompanyって何?秘密計算って何?」という感じでしたが、業務委託でお仕事できるなら、私がどのように貢献できるか分からないけれど話だけ聞いてみようと、高橋さん(Acompany CEO)と堀尾さん(Acompany CSO)と会い、7月から業務委託の形でバックオフィスで働くことになりました。

最初は例にもれず他のお仕事と平行して週15時間働いていましたが、コーポレートの人数が少なかったこともありどんどん仕事が増え、気が付いたらAcompanyで週40時間働いていました。趣味の旅行もコロナ禍で行けなくて、とにかく暇なのが嫌だったので(笑)。家で暇してるより仕事してた方がお金も稼げるし、なにより仕事からたくさんのことを学べるのが好きなんです。仕事が趣味みたいな感じですね。
その後高橋さんに、「Acompanyの正社員になりませんか」と誘われて、2022年1月からは正社員として働いています。実はフライト再開後に優先的にCAに復帰できる権利を持っていて、将来そのときにCAに戻るかは分かりませんが、高橋さんには「今私が一番やりたいのは客室乗務員なので、もし呼び戻されたら戻るんで」と最初に伝えてあります。

—少々蛇足ですが、資格を多数お持ちだと聞きました。
履歴書の資格欄に入りきらないくらい資格に手を出しています(笑)。広く浅く取得しているので、特にインパクトが大きいのは秘書検定1級TOEIC930点くらいですね。
資格を多く取っているのは、常に何かを学んでいたいというのと、何かを学んだら形に残したいからです。仕事ごとの特有のスキルや経験があっても、例えば転職のときにそうしたスキルや経験を履歴書に書けないのが悔しいので、例えば航空会社時代は英語を使っていたので、TOEICで高得点を取りましたし、秘書の時には秘書検定一級を取りました。
ほかにも、CAになると決まったときは、日本人として何か特別な価値を提供したいと考えて日本酒ソムリエを取ったりしました。


Acompanyでの仕事・働き方

—入社前後のギャップはありましたか?
最初は、ベンチャーやスタートアップはすごくガツガツしていて休みもない感じなのかなと思っていましたが、いざ入ってみたら、忙しいけれどちゃんと休みも取れるし、自由に働けました。皆さん優秀で、色々な考えが社内を飛び交うのが私には新鮮で楽しいです。

—今の仕事は何をしていますか?
今私がメインで担当しているのは労務です。新しくジョインする人には、Acompanyがどういう風に回っているのかといったことを説明し、各種アカウントの設定など、チームに引き継ぐ前段階のところまで見届けます。正社員であれば各種保険の手続き等も行っています。また、日々の勤怠管理では、給与が予定通り遅れずに支払われるように、休憩の不足や勤務時間に問題がないかをこまめにチェックし、書籍購入手当や有給休暇の反映管理も行っています。その他、総務や経理も一部担当しており、従業員への様々なお知らせや、施設管理、請求書や予算、お金の管理などもしています。

仕事が早いと社内で評判ですが、意識していることはありますか?
労務の仕事で社内メンバーとのやりとりがとても多いので、それぞれの人に合わせた柔軟な対応を心がけています。
医局秘書時代に色々な科の50人以上の先生の秘書業務を一人でこなして、「この先生にお願いするなら朝イチがいい!」「あの先生には説明書をつけて机に置いておくのがベスト!」など、人によって仕事やタスクをこなすタイミングやルーティーンが全く違うことを身をもって学びました。

特にAcompanyはフレックスタイム制で、人によって作業するタイミングや通知を確認するタイミングが異なるので、相手に合わせてその人に刺さるように工夫して連絡しています。
例えば、社内のある人はいつも忙しくて一回目のお願いではあまり反応が無いのですが、その人の場合は朝にタスク整理の時間をとっているので、再度その時間に必ずリマインドします。また、時間がバラバラなアルバイトの人であれば、スケジュールを見ながらこの辺ならいいかなと気にして送っています。

ある意味でこれは「サービスを極めたい」という話の延長で、昔から心遣いを大切に仕事しています。自分も相手も仕事がスムーズにいくのでwin-winです。期限までに返事がほしいなら、相手がそれを見て返事しやすいように工夫して伝える必要がありますが、そうした心遣いには今までにやってきた仕事での経験がとても活きているのかなと思います。

—Acompanyで働いていて、気に入っているところを教えてください。
私は自分でやり方を考えて、自分なりの最短・最善の方法を模索しながら仕事するのがとても好きなので、仕事のやり方を大きく任せてもらえることがとても気に入っています。
以前勤めていたような大きい会社だと、自分がそれでよくてもマネージャーから支店長まで上げてというステップがあって時間がかかっていたところも、Acompanyではサクサク進むので心地よく仕事できています。「このほうがいいよね」となったらすぐに変えていけます。

また、コーポレートでもリモートワークでしっかり対応できる点も嬉しいです。基本的には出社の必要がなくなるような工夫をコーポレート部全体で続けています。郵便や請求書など、紙ベースの仕事も少しはありますが、メンバーで協力して対応しています。
基本フルリモートOKですし、チームの協力もあり、おかげさまで去年から始めた名古屋東京の2拠点生活も充実しています。

—仕事のやりがいを教えてください。
自分にしかできないことを+αすることがやりがいです。入社前に面接で高橋さんとも意見が一致したのですが、「これをやるためにこうして~」といったようなやり方を指示されるのが好きじゃないんです。「サービス業を極めたい」といったところにもつながるのですが、自分で工夫して、期待された以上の+αの結果を出せる環境なのでとても働きやすいです。

—コーポレート部でどんな人と一緒に働きたいですか?
暇より忙しいことが好きな人がいいです(笑)。 「さぁ今日は何を学ぼうか」「どうやってラクしようか」「より良くしようか」と、忙しいときにこそポジティブに工夫できるHackerな人(※)だと、すごく充実すると思います。また、定型業務以外にも日々幅広く新しいことをやらなくてはいけないので、チャレンジ好きなCoolな人(※)とも働きたいです。
※注釈: AcompanyはVALUEとして、Be Cool. Be Hacker. を掲げている。詳細はこちら


あとがき

ここまで読んでいただきありがとうございます。
グランドスタッフ→秘書→キャビンアテンダント→スタートアップコーポレートと、異色の経歴をもつ戸田さんの活躍を支えてきた、「仕事の早さ」と「心遣い」。学びたいところが多い。。。(辻)

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