感覚が近い、居心地の良さと恐怖

「この人、居心地がいいな」

そう感じる人は、感覚が近い。
一緒に笑い、一緒に喜び、一緒に泣く、目の前の料理を見て「美味しそうだね」って一緒に笑顔になる。

同じような反応ってことは、僕の感情は間違っていないんだな。
周りから理解されなくて投げ出したくなったときも、優しく理解してくれる。自分の存在を受け止めてくれるような、頼りがいのある人。

不意にこぼれる言葉が、目の前の事象を言語化してくれる。
なんて言おうか迷ってたときに、言葉を紡いでくれる。

あるときは何も言わなくても分かってくれる、そんな気持ちにまでさせてくれる。

感覚が近いと、居心地がいい。

でも、たまに伝わりすぎちゃうこともある。
頑張り過ぎてるな、無理してるんじゃないかな。
これは手抜き、真剣さがたりない。

バレないように、確実に蓋をしたとしても、感覚が近いとバレちゃう。
伝わり過ぎちゃう。ちょっぴり怖いと感じることだってある。

でも、居心地がいい人。

動物占い、性格診断、心理テスト、似たような結果になるかもしれない。
感覚が近いことは、居心地がいい。

ずっと話を聞いていられる、ずっと隣に座っていられる、ずっと駅で待っていられる。
今までは何とも思わなかったのに、フラットな居心地のよさに気付いてしまう。

稲妻が落ちるほどの運命は感じないかもしれない。
波風立たない、深く落ち着いた関係が、居心地がいい、感覚が近い。

心地いい面も、ちょっぴり怖い面も、どっちも好きになれるように。
感覚の近い人だから。とびっきり大切にしたいし、大事にしたい。

感覚が近いということは、かけがえのないことだよ。だから、あの人を大切にしたい。