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摂りすぎたカロリーと無駄遣いの果てに vol.2

ステキなnoteを書いていたはるちゃんに感化されて、わたしも理想のごはんを考えてみた。

すると、ステキな思い出と妹たちの顔が思い浮かんだのでnoteに書き残しておく。

今回は、ちょうど1年前ぐらいに書いたnoteのvol.2です。食べるの好きな姉妹最高。

わたしの理想のごはんはケンタッキーとお寿司とケーキ。胃もたれしそう!とか贅沢すぎる!とかという声が聞こえてきそうだけれど、わたしの理想のごはんは紛れもなくケンタッキーとお寿司とケーキ。シンプルにごちそう、好き。

これをつい先週実現してくれたのは、ひとつ年下で双子の妹たちだった。

妹たちは就職先の関係でもうすぐ家を出る。本当は最後に旅行にでも行きたかったけれど、このご時世のこともあって大阪のホテルで旅行もどきの一夜を過ごした。ホテルバカンス略してホカンス。

わたしが前の日から「ケンタッキーとお寿司とケーキが食べたい」と言っていたから、先にチェックインを済ませていた妹たちが仕事終わりにわたしと合流する前に買っておいてくれたのだ。

「飯テロ、飯テロ!」とにまにましてる妹たちが持っているのはケンタッキー。そして冷蔵庫にはこれでもかと詰め込まれているお寿司とケーキ。

テーブルの上にひとしきり並べた後、食べるよりも前に「開けてみて!」ともっとにまにましている妹たちがケーキの箱を差し出す。その日は3月4日だったので、「JO1の2周年おめでとうケーキ?」とか呑気なことを言いながら箱を開けると、"チーフおめでとう"のプレートが乗っかったケーキが仕込まれていた。


思いがけない妹たちからのサプライズに、わたしは泣いた。

わたしは数日前に、今の役職のチーフ(いわば班長みたいなもので何人かの上に立つ人間)に昇格したのだ。そのチーフに上がるまでも先輩との相性や仕事のことで本当に悩んで、チーフに上がるのを取り消してくださいと面談で半泣きになりながら上司に言ったこともあるぐらい思い詰めていたこともあった。周りにサポートしてもらうという約束のもと結局言いくるめられてチーフになって、仕事量も責任も倍以上で胃が痛い毎日を過ごしていた。

こんな仕事絶対もうすぐ辞めてやる!!と思いながら働いていたけれど、"こんな仕事"でも妹たちはわたしの昇格を純粋に喜んで背中を押してくれた。こういうことがあるからもう少し頑張れるんだな、と。

ひと泣きしたあとに食べたケンタッキーとお寿司とケーキはわたしたちの全てを肯定する。ホテルから見える綺麗な夜景がなんとも非日常的で、普通に食べる何十倍も美味しかった。

コロナ禍以前は3人でサッカーを見に遠征を何度かしたし、食べることが大好きなわたしたちはその度にリサーチして美味しいものをたらふく食べる旅行と兼ねていた。その延長で、卒業旅行は一足先に卒業したわたしが一年延期して3人でパスポートとってヨーロッパサッカー見に行く?とか、そこはディズニーでしょ、と話していたのも、夢のまま終わってしまった。結局旅行にも行けなかったしホテルで特別なこともしていないけれど、高カロリーな食べ物となんでもない話に笑う夜が、今までの旅行と引け目をとらないぐらい楽しかった。

わたしの理想のご飯は妹たちと3人で食べるご飯。この理想のご飯が次に実現されるのはいつだろうかと思うと既に寂しいけれど、それぞれの場所で頑張って今度3人で集まれたときは姉であるわたしが3人とも大好きなしゃぶしゃぶ食べ放題でもご馳走する。

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