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泣きながらカツ丼を頬ばった

入院生活ももうすぐ2週間。
家族の各々が踏ん張っている。

夫は激務なのに娘の保育園送迎や家事をしてくれている。
娘は保育園の時間が長くなり、突然兄と母が家から消えた。
来週からは保育園のお迎えもファミサポさんに頼むことになった。
私は、といえば硬い簡易式ベッドとコンビニ飯と気難しい息子との軟禁生活が続いている。

病気になった息子がいちばんしんどいはず。
点滴に繋がれて、院内の散歩も出来ず、
慣れない安静生活と飽きてきた病院食。

その中で、食事について栄養士さんと相談したり
看護師さんに娘の送迎のことを相談したり
ママ友に娘についてヘルプを頼んだり
院内学級の手続きを進めたり。
少しでも快適になるように、調整に努めてきた。

でもね。
ママ友さんがお見舞いにきてくれたり
看護師さんと相談してたり
手続きについて調整してる間に
息子が奇声をあげて妨害したあげく
「話ながい」
って寝転んだまま言うんだな。


泣けてくるよなァ


自閉だから他人の気持ちに鈍感なのか?
まだこの年齢に気持ちを慮ることを求めてはならないのか?
いや、家族の頑張りや犠牲の上に入院生活が成り立っていることは
息子には感じさせない方がいいんだろうか?

堪えきれずに
「調子にのんなよ」
と言って病室近くのソファに退避してクールダウン。
でも家族それぞれの踏ん張りを想像すると、
特に「寂しい」って言わない妹の気持ちを思うと泣けてくる。
30分経っても肩で息していたけれど
あまり長時間、病室から離れるわけにもいかない。

病室に戻ったらコロコロを読んでる息子。
テーブルで、ママ友が差し入れてくれたカツ丼を頬ばった。
視界がにじむので、もりもり食べてやった。


#付添入院 #発達障害


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