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明日は我が身の「アスミー」④一般社団法人の立ち上げへ

昨日書いたnote「③災害ボランティアの心得(我流の3つ)」の続きです。
④まできてようやくアスミー編完結です。

台風19号で被災した八島家に、仲間の自治体職員で押しかけボランティアを行いました。1回目が5名、2回目が4名(私はここで参加したんですが写真残ってなかった…)、そして番外編的に僕らの活動を見てボランティアに行ってくれてた仲間も居ました。

ボランティア活動は八島さんが役場で働いている時だったので、八島さんはボランティアの現場作業を見ていないのですが、八島さんから見れば、①役場で災害対応に必死に働いて家に帰ってきたら重た~い作業が片付いている、②精神的な疲労が蓄積していた奥様が公務員仲間が助けに来たことをすごく喜んで話してくれる、ということが起こっていたようです。
なので八島さん自身もすごく喜んでくれました。

一連のボランティア作業を終わってみて(特に後日に八島さんからすごく感謝されながら)思ったことは、被災した公務員に対しては何よりも押しかけボランティアで行くことの重要なことだなと思いました。

みんな困っているのになぜか遠慮してしまう。特に公務員はみんなが被災しているのに自分のところだけ助けてもらうのは悪いと考えることが多い。だからこそ普段から繋がりを持って、いざという時は暗黙の了解で助けに行く。そんな仕組みが大事だなと思いました。

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実際に今回、「八島家を救おう」プロジェクトをスタートさせた時、最初のアクションは、八島さんと繋がっていた塩尻市役所の山田崇さんが、八島さんの携帯に電話して「悪いことには使わないから奥さんの携帯教えて」と連絡先を確認したことでした。これをきっかけに押しかけボランティアができることになったんです。

地方自治体職員の互助システムの立ち上げ

「八島家を救おう」プロジェクトをやった後、これを常に動ける仕組みにしようということで、法人化に動き始めました。
コアメンバーは全員が現役公務員。最初に八島家に行った南相馬市の花岡さん、雲南市の光野さん、仙台市の白川さん、そして今回は支援を受ける側だった丸森町の八島さん、さらには、防災関係のプロボランティアをやっている高知市の山中さんが加わり法人化しました。

当初はコープこうべのような協同組合を設立する予定でしたが、私の職場の協同組合認可担当に相談したら、NG(ちゃんと理由は説明してくれました)を出されたので一般社団法人で設立することになりました。

定款認証、設立登記と手続きを経て、2020年7月17日に一般社団法人アスミーが設立されました。代表は私が務めさせてもらったので、神戸市長田区に登記をし、設立日も阪神淡路大震災があった1月17日の真裏の日に設定しました。

メンバーも徐々に増えてきています。大阪府、富山県、和歌山県、徳島県、兵庫県、岡山県、京都府、福島県、東京都、そして民間企業の方も、支援の対象ではないんですが賛助メンバーとして入っていただいています。感謝!

一般社団法人アスミーの仕組み

アスミーがヤルことはすごく単純に2つです。
1つは「Publicを担う人のPersonalを支えること」
自治体職員のPersonalの部分(家族とか家)を支えることで、自治体職員は全力でまちのために働けるはずです。それがまちの復旧を早めることにつながると思っています。なので単なるお仲間同士助けあうのではなく、それがまわりまわってそこの住民さんのためになるだろうという考えです。

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2つ目は「Personalひとりひとりの対応力を高めること」
災害支援出大事なことは実は受援力です。つまり支援を受ける力。日本人ってなかなか自分から「助けて」って言えない。でも助けてって言えるようにしたいんですよね。これは災害時ではなく普段からのネットワークの構築の中で進めていかないといけないですね。

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これらの仕組みは関わる人が多くなればなるほど効果が大きくなります。
頻発する災害に対応するためほんとに全国の自治体職員の方に仲間になってもらいたいです。そしていつか、全国の自治体と提携できるくらいの大きな仕組みにしていければと狙っています。
全国の自治体職員のみなさん、ぜひ仲間になってください。

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