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しでかした思い出 その③「土木なんてたいしたことない」

大学院生の仲間とZOOMでワイワイ話している時に、圧迫面接の話が出てきたので思い出したことを書こっと。

神戸市の公務員採用試験を受けた時のことなのでもう20年も前ですが、何せ就職氷河期なので、会社側がめちゃくちゃ優位な時代でした。

神戸市以外でもシンクタンクやコンサルをいくつか受けていましたが、東京に面接行くのも当然交通費なんか出ないです。今もそうなのかな・・・

最初に「採用」って言ってもらえた大阪のシンクタンクは、「今すぐ就活やめて当社に入るって誓約書に判を押せ」とすごまれながら言われたので、「そんな度量の会社ならいいです」って思わず断ってしましました。

東京のシンクタンクは学位論文を発表させられて、めちゃくちゃ厳しい質問されまくって落とされました。ここもめちゃくちゃ高圧的でした。

さすが!って思ったのは外資のアンダーセンコンサルティング(今のアクセンチュア)。東京でグループ討論があった時は交通費も一部出してくれたし、「採用」の通知を頂いた電話で「公務員を1つ受けていてその結果を受けて考えたい」って話したら、「あなたは是非とも必要な人材なので、選ばれることをお待ちしています」って寛容性抜群の返しが来た。
会社の本心はどうあれ、それ以来アクセンチュアは大好きな会社のままです。これってすごく大事なことだと思うのだけど、日本の会社とか公務員とか分かってないですよね。

そりゃ【東大京大・21卒就職ランキング】で1位とりますよね。

さて、話は神戸市の採用試験に戻りますが、一次試験の筆記は多分ギリギリですが受かりました。その後の面接があったのですが、市役所の高層ビルの上のほうの会議室に通され、受験者のこちら側が4人か5人、市役所の方が5名くらい長机に向かい合わせで座ります。僕らは椅子だけやけど。

最初は事務っぽい方から、志望動機とか、どんな仕事がしたいかってのを聞かれてちょっと和気あいあいと話していたのです。突然、一番端っこにドカッと座っていたメタボなおじさま(以下、「メタ」)が若干ふんぞり返りながら、たぶん僕(以下、「ワタ」)の履歴やら成績やらを見ながら質問を始めました。以下やり取り(※記憶が定かでない部分は若干脚色はあるかも)

メタ「秋田君、土木職を希望やな。せやけど君、土木学科 出てないやん」

ワタ「はい、環境工学科です。人事課に相談したら土木学科を出てなくても良いと言われました」

メタ「そんなこと言うても 土木の仕事に就くのに、土木の知識なんも無かったらやっていかれへんやないか!土木なめてんのか!」

ワタ「は?」(ちょっとキレる)
ワタ「土木の勉強は自分でしてきました。一次試験の専門試験は突破しました。何十人と居て合格者は数名。その時点で土木学科出身の人たちはほとんど追い抜いてきました。土木なんてたいしたことないです。仕事もすぐできます。」

メタ「そもそも環境の仕事したいって書いてある。環境の仕事って汚い仕事多いんやで。そんな綺麗なカッコしててごみの中に体突っ込めるんか」

ワタ「(こいつ環境=ごみとしか思ってない馬鹿だな、と思いつつ)面接試験でスーツ着ないわけないでしょ。ごみに体突っ込むことなんか何が難しいんですか」

その後も2つ3つ、メタをにらみつけてバトルしていたのですが、どうやら他の事務方の面接官は笑いをこらえていたようでした。
安い挑発にのってしまったな~と今更ながら思います・・・

これはわざと仕掛けてきた圧迫面接ってやつですかね?今はもうやらなくなっているとは思うのですが、アクセンチュアの例と比べると、差がわかりますよね。僕、神戸市落ちていたらアンチに回っていると思います。こんなことやっていたらダメですよね。

調べてみらた圧迫面接について書いてあるWEBページたくさんありますね。まだ残っているのかな・・・もう絶滅させた方が良いと思うな~。


特に採用面接なんかは、メタなおっさんではなく、もっとシュッとした寛容性と出来るオーラを兼ね備えた人を面接官にした方が良いと思いますね。
「こんな人の元で働きたい」って思ってもらえるから。



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