九州一周、唯一のライダーハウスと風変わりな旅人たち :1995.03
1995年3月。鈴鹿に行った友人と九州一周するツーリングに行きました。これ、個人的な意見なんですが、バイク乗りって〇〇〇一周って好きな人多くないですか?そのうちの一人が私ですが。
九州一周といっても、熊本阿蘇を南下して宮崎へ向かい、鹿児島周辺を数回に分けて走り、長崎方面から福岡に戻るルート。
一周といったら大分の国東半島もぐるっとすべきだろとこれ書きながら思ったのですが、
バイクで走る阿蘇は特別なので良しとしましょう。いや、特別通り越して格別かね。
ルートはこんな感じ。てか、もう少し筆圧強く書けんかったのかね、当時の私。
ツーリング記録ノートには鈴鹿と今回の間にいくつか記録していて、阿蘇にも一泊ツーリングしてたんですが、全部書いてくとバイク以外の旅行が書けなくなるのでまずは大きめのものを中心に書いていこうかと。細かい旅はそのうち、ね。
さて、そんなわけで阿蘇の雄大な景色を堪能し、宮崎へ。宮崎では何もトラブルはなく、南国気分な道路を走ることができたのですが、この時撮った写真は当時より今の方が興味深い。
後ろに小さく写っているのはシーガイアリゾートのオーシャンドーム。当時世界最大の室内プール。人工波とかもあったかな。バブル時代のこういう巨大施設っていろいろあったな。関東だとザウルスとか。
こういうのを作ってしまおうという考えはすごいし、そういう建造物大好きでした。どちらも今はなくなってしまったけど。そういう意味でこの写真を見るたびにちょっと刹那的な感情になる。
ま、当時はそんな考えは持ち合わせることもなく鹿児島に向かうわけです。
そして当時九州唯一と言われていたライダーハウス「プラグポイント」に宿泊。
このライダーハウス、老朽化のため一度は閉鎖して、その後再開してるそうですが、私が泊まったのは当然昔の施設。当時からすでにかなりの老朽していて、台風で飛んでいきそうな建物でした。
古い一軒家に畳の部屋がいくつか。毎晩宴会して寝袋で雑魚寝。お風呂は近くに温泉に。
そんなボロボロな状態だったが泊まるライダーは毎日引きっきりなしにやってくる。ここで3泊したのだがいろんな人達に会い、いろんな人と話し、色んな人と旅をした。
すでに一ヶ月以上連泊している人がいたり、そう言えば1日中ゲーセンで過ごしたとか言ってる人もいたな。当時は九州まできて1日をゲーセンで潰すなんて、、、と思ってたりしてたけど、普段と違う場所でゲーセン行ったり、1日中テレビを見たりして、夜になれば色んな人が集ってくるというのは非日常的で旅として成り立っているんだなと今は思う。南の島で何もせず読書するだけ、リゾートでビール飲むだけ、という行為も今はじゅうぶん理解できるもの。今ならそんなゆったりしたツーリングするかもね。
実はこの2年後、一人でここに泊まりに来るんだけど、その時はかなりのゆっくりした旅をした記憶がある。
あと、海外に行って、公園で昼寝したり川を眺めたりするのが好きなのはこの時の体験が関係しているのかな。
そういった非日常を味わいたいためにわざわざお金と時間をかけてるわけです。
おわり
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