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イギリス_01、ほぼほぼ初海外 :2004.09

(注)この内容は当時のものです。現在いろいろと状況等が変わっている可能性があります。ご容赦ください。

2004年9月。イギリスへ。ほぼほぼ、としたのはこれの前に会社の慰安旅行で韓国へ行ったことがあったから。でも、全部ツアーでついていくだけの旅行だったのでこのイギリス旅行がほぼほぼ、というわけだ。
宿と飛行機だけ予約して、あとは現地で考えようという一人旅計画。まぁ、なんとかなるだろうという無計画で出掛けた。

このイギリス旅ではいろいろな人の優しさに触れた。助けてもらったりした。ロンドンを中心としてこの辺りは外国人旅行客が多いせいか旅行者に優しいのだろうか。色んな方の話があるんだが全部は書ききれないのでそのうちの1日に会った2人について。
その他の優しき一言達のお話はそのうち。ネタがなくなったら書こうかな。

と、いうわけでロンドン市内を中心に観光していたのだが、やはり他のところにも行ってみたくなるもの。
"バースに行ってみたいな"

よし、ガイドブックによると列車で日帰りで行けるらしい。でも切符の買い方もわかんないし、駅の窓口でお願いしよう。

[駅の窓口のお兄さん]

窓口のお兄さんに「バースに日帰りで行きたいんだけどなるべく安く行きたい」とお願いすると端末をカチャカチャ調べてくれた。
そしてメモをさらさらっーと、さらさらっと、さらさらさらさらさらさらー。お、おぅ、長いな。
で、色々まとめてくれて、時間や乗換駅などを詳しく書いてくれて、帰りはこの時間までに出発したらロンドンに帰ってこれるよ、とか調べてくれて、しかもなんか割引のある切符を紹介してくれたり。そして色々アドバイスとかしてもらったりした。
お兄さん、グッジョブ。めちゃ感謝した。
「良い旅を。」これほどまでにこの言葉が染みたことはなかった。行きの電車でメモを見ながらお兄さんの優しさがさらに染みた。

[名ゼリフを言う年配の駅員さん]

バースを堪能し、帰途に。帰りは随分と遅めになった。特急ではないので途中で乗り換える必要があり、駅の表示を見ると、、、次の列車が40-50分後。まぢか。結構遅いから本数少ないんだろな。いやー、でも何もない田舎の駅、することもねー。呆然とする。そこへ年配の駅員さんがやってきた。
「どうしたんだい?」
「乗り換えで降りたら次の列車までかなり時間があるみたいなんだ」
そんな私に彼が一言。
「40-50分なんて長い人生からしたらほんの一瞬さ、ボーイ。」
うそでしょ。そんなセリフ、テレビか本の中でしか聞いたことないぞ。そんなん言われたら「そのとおりだ」と返すしかないでしょ。
しかもしれっと「ボーイ」って言われたし。まぁ、そこはいいか。
そして ハッハッハッ と言って歩いていくおじさんの背中を見送った。

何も状況は変わってないが、なんだか心に余裕ができた気がした。小さな虫の声以外聞こえない田舎の駅に独り残されたけど何だか楽しくなったのを覚えている。

おわり

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