良い子が成績良い子になるとは限らない

私が理系科目の授業で新単元に入るとき、その単元のものと関わりの深い身の回りの事象について、生徒の皆さんに問いかけている。

「〇〇ってどんなイメージ?」
「〇〇って何だと思う?」

そもそも考えを聞くだけなので間違えはないし、見当違いな答えでも良いと伝えているのもあって、数名に質問すると、しっかりとレスポンスをしてくれる。

しかし中には全く何も思いつかない子もいる。

その何も思いつかない、質問に答えられない子に多いのは

真面目でテストの成績の良い子

である。

正確に言えば、
「親が子どもの勉強に口出しをする」「親がやたら厳しい」真面目で成績の良い子にそのタイプが多いのだ。

行動などを親が管理し、抑制し、指示をする。
こういう家庭の子は独自の発想が苦手なのだ。

逆に、この質問にどんどん答えられるのは、

秘密基地を作ったり
おままごとが好きだったり
ごっこ遊びが好きだったり

そういう経験のある、幼い頃から遊びが得意な子に多い傾向がある。

他の教科を担当している職員に話を聞いても、
テストでの成績はともかくとして、初見の応用問題に挑んで良い線までいくのは、遊びが得意な子なのだそうだ。

ただし反例として、質問に答えられない子に共通する条件があるにも関わらず応用力がある子も当然いる。

そういった子は得てしてずる賢い子である。

ここまでやったら怒られるから工夫して…とか
もっと楽をしたいから工夫して…とか

とにかく真面目な風を装い、ずる賢い発想を常に持っている。

こういう子は応用力があり、受験などの競争に出たときに強い。
そして遊び心があるので発言や行動が面白い。

こういう事例を見ると真面目な子が可愛そうだと思う人もいるのではなかろうか。

しかし真面目だからといって成績が上がるわけではない。

神様「この子真面目だから成績パラメーターあげとくかぁ…」

とはならないのである。

皆さんの周りにもいたのではないだろうか。

真面目なのに成績がぱっとしない子
必死に勉強をしているのに成績が伸び切らない子

こういう子の場合、経験上、親御さんの性格などに原因があることが多い。

それは先に述べた通りの条件で皆様もお気づきだろう。
親からの抑制と指示により
2つの意味で心に遊びがなく、結果として応用力がない子が多いのだ。

だたしこれは私目線=サンプル1事例なので、皆様からのご意見も是非教えていただきたい。

それでは。

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