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問題を認識しないかぎり、真理を知っているだけでは何の役にも立たない

問題を認識することの重要性

この世界は幻想です。
この世界は実在しません。
分離は起きていません。
私たちは一つ(ワンネス)です。
すべては愛です。

非二元の観点からいうなら、それが真理であり、それが答えです。

ただし、私たちが知っておくべきことは、その答えを知っているだけでは、私たちがこの世界の夢から目覚めていくためにはほとんど役に立たないということです。

この世界が幻想だといくら分かっていても、じつのところ、まったくこの世界をそのようには見ていないのが事実だからです。

もっといえば、実際のところ、私たちは真理を、答えを否定しているからです。

そう、真理がいくら分かっていたとしても、答えをいくら知っていたとしても、実践では何の助けにならないことを実感するはずです。

というのも、この世界の中にいる(と信じてしまっている)私たちにとって重要なのは、

問題は何なのか?

を認識することであるからです。

ようするに、問題が認識されないかぎり、答え(真理)だけでは何の助けにもならないということです。

喩えて言うなら、「答えは”5”です」と分かったとしても、それでは何の意味をもたないのと同じです。

「2+3=?」と問題が認識されてはじめて、「答えは”5”である」ことに意味を持つことになります。

そういう意味で、コース(奇跡のコース/奇跡講座)では問題を認識することの重要性を教えてくれています。


何が問題なのかを知らなければ、それが解決されることなない。それが本当はすでに解決されていても、あなたがそのことを認識しなければ、あなたにとってはその問題は存続していることになる。(W-pⅠ.79.1:1-2)

奇跡講座/中央アート出版社


私たちは、何が問題なのかを知ることが求められているのです。

つまりは、原因は何か?を認識しなければならないということです。

それが、コースの実践で私たちがしていかなければならないことです。

言い換えるなら、問題(原因)が認識されるならば、同時に、問題の解決が可能となるということです。


”問題が解決されるように、私が問題を認識できますように。”(W-pⅠ.79)

””私の問題がすでに解決されていることを認識できますように。”(W-pⅠ.80)

奇跡講座/中央アート出版社


自我(の思考体系)が問題なのではありません。

幻想であるもの(実在しないもの)が問題であるわけがありません。

問題は、自我(の思考体系)を信じていることです。

つまり、「分離は起きた」と信じていることが問題なわけです。

信じなければ、問題も「無」です。

ですから、私たちが認識していかなければならないのは、自分で信じてiいる、つまり、自分で信じようとしている、ということです。

そのことを認識して(受け入れて)いくことによって、はじめて訂正(取り消し)が可能になるわけです。

そのようにして問題(原因)を自分の内側で自覚/認識していくとき、問題は訂正され、取り消されていくことになります。

それを、コースでは「赦し」と呼んでいます。

要約するならば、問題があるところに解決法はあるのであり、問題があるところに答えがあると言うことができます。

(真の)問題を認識していくこと、つまり、(真の)原因を認識していくことがいかに重要かということです。

それなしに、訂正(取り消し)はけっしてなされないからです。


”奇跡とは訂正である。”(W-p2.13.1:1)

奇跡講座/中央アート出版社


そう、このコースは訂正(取り消し)の道であり、私たちがしていかなければならないのは、まさにその訂正(取り消し)であるということを忘れないようにしましょう。


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