治癒者(ヒーラー)とは誰なのか?そして癒される者とは誰なのか?
癒しの必要性を認識する
コース(ACIM/奇跡講座/奇跡のコース)の教えを理解するようになると、自分たちの「心」は分裂しているということが分かってきます。
つまり、自分たちの「心」は正しい心と間違った心に分裂していて、しかも、正しい心の部分を解離して忘れて、間違った心(自我)と同一化していることが理解されてくるということです。
「心」が分裂している、ということが何を意味するのか?
というと、つまりは、自分たちは精神が分裂した状態とまったく同じ状態になっているということでです。
そして、その症状は?というなら、
妄想を作り出し、そして、その妄想に振り回されているということです。
その被害妄想が尽きることはありません。
私たちはそのようにこの外側の世界から影響を受け続けている被害者になってしまっています。
この世界は自分で作り出した妄想であるにもかかわらず、です。
そう、この世界にいる私たち誰もがみな病んで(狂って)おり、お互いにそういうことをし合っているのが分かってくるわけです。
ただし、私たちは自分たちが病んでいる、狂ってるとはまったく認識もしていませんし、その自覚もまったくありません。
そして、どう思っているかというなら、「自分はまともで、正気で、自分は幸せになる方法を知っている」と思っているのです。
真のアイデンティティーを忘れてしまって、本当の平安、本当の幸せ、本当の喜び、というものからまったく遠ざかってしまっているにもかかわらず、つまり、心が病んでいる状態であるにもかかわらず、それで平気だと、それなりに大丈夫だと思っているわけです。
例えば、もし自分は病んでいる(病気になっている)ことを自覚するならば、誰もが病気を治癒することの必要性を認識するでしょうし、実際に、病気を治癒しようとすることでしょう。
そう、自分の心が病んでいることを自覚したなら、自分は癒しが必要だと認識するはずです。
それは、コース学習についても同じことがいえます。
自分は心が病んでいると自覚したなら、このコースの学びと実践を通して、心を癒していこうと思うのは当然のことです。
このコースは、ワプニック博士が云っているように、まさに心理学であり、このコースは、心理学に基づいて心を癒していく霊性の道なのだということです。
私たちは自我の狂気の思考体系と同一化してしまって、妄想を作り続けているだけでなく、今やその妄想の被害者になってしまっているのです。
にもかかわらず、
「自分には癒しが必要であり、自分は病んでいる状態を治癒する必要がある」
とならないのは、自分が病んでいる(狂っている)ことがまったく自覚/認識されていない以外の何ものでもないわけです。
でも、コースが教えていることを真に理解するようになるならば、私たちは自我の思考体系の狂気さを認識するようになっていくだけでなく、今やその狂気の思考体系系と同一化してしまっていることが自覚/認識できるようになります。
だからこそ、私たちはコースの学びを通して、その真実を自覚/認識する必要があるということです。
私たちはそのことを認識するためにコースを学んでいると言っても過言ではありません。
言い換えるなら、そのことを認識しないかぎり、私たちはどうやって狂気の自我の思考体系から脱却して自由になることなどできるというのでしょう。
聖霊(正しい心)と同一化していく方法
上記でも述べたように、コースの観点から見るならば、この世界にいる私たちはみんな病んで(狂って)いると言うことができます。
この世界にいる私たちの誰もがみんな、です。
この世界は幻想であり実在してないにもかかわらず、この世界が現実だと信じ込んでいるのが、まさにその証拠です。
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