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悟りについてのひとりごと

「悟り」はこの世界のものではありません。

「悟り」はこの世界の外側に、この夢の外側にあるものです。

それは、時間がはじまる前からあり、時間が終わってもあるものです。

そして、それはいつもここにあります。

それは、この世界とはまったく関係なく、ただ在るものです。

それは、時空の外、つまり、この時間軸上とはまったく関係ないところにあるものです。

そして、それは「いま」にあるものです。

言い換えるなら、それはいつでもどこにでも臨在しているものです。

「悟り」はこの世界のものではありません。

当然、この世界に悟った人などいません。

この世界は「無」です。

無であるものの中に誰がいるというのでしょう。

「悟った」もなければ、悟った「人」もいません。

無であるものの中に何があるというのでしょう。

「悟り」がただあるだけです。

それは、いつもここに在るだけです。


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