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兄弟よ、地獄に落ちる一歩を踏み出してはならない


自我と同一化していることを自覚する

コース(奇跡のコース/奇跡講座)を実践していくようになるにつれて、私たちは、毎瞬毎瞬、

自我の教師か?聖霊の教師か?

その選択肢にいるのだということを自覚するようになっていきます。

でありながら、常に、自我を教師として選んでいるということも自覚するようになっていきます。

そのことについて、コース(奇跡のコース/奇跡講座)の中でイエスは以下のように私たちに注意を呼びかけています。


”兄弟よ、地獄に落ちる一歩を踏み出してはならない。なぜなら、一歩を踏み出したなら、その後に続く階段の正体を認識しなくなるからである。” (T-23.Ⅱ.22:1-2)

奇跡講座/中央アート出版社


私たちがいったん自我を教師としたならば、自分が誰なのか?自分が何をしているのか?がまったく分からなくなってしまうということです。

そして、今私たちはそんような状態になっています。

コースが教えていることを理解していくにつれて、そのことがはっきりと自覚できるようになっていきます。

そうしてはじめて、私たちはコースを学んでいくことの必要性と重要性をますます理解するようになるわけです。

つまり、それがコースの学びと実践のモチベーションとなっていくのです。

この世界の夢から本当に目覚めていきたいのであるのならば、自我に警戒していかなければならないということです。


”神と神の国を守るためだけに、警戒していなさい。”(T-6.Ⅴ-C.2:8)

奇跡講座/中央アート出版


原因と結果の関係性が見えるようになる

コースの学びが深まっていくにしたがって、自我を教師としていることが自覚できるようになるだけでなく、それがどういうことなのか?がますます理解されてくるといえます。

つまり、その代償がはっきりと見えくるということです。

いわゆる、原因と結果の関係性がはっきりと認識できるようになってくるということです。

何が自分に苦痛、苦しみをもたらすことになるのか?
そして、
何が自分に平安をもたらすことになるのか?

その識別が認識できるようになるということです。

そうなるならば、当然、苦痛、苦しみの原因となるものを選択することをOKとはしなくなります。

いわゆる、自我を教師とすることを良しとはしなくなるわけです。

つまり、自我がしていることにより注意深くなって気付けるようになっていくということです。

コースではその自我を咎めなく見ている視点があることを教えてくれているだけでなく、その視点からこの世界を生きることができるのだということを、コースは私たちに教えてくれているわけです。


”存在するように見えるが実は存在していないこの世界の中で生きるための、一つの生き方がある。あなたの外見が変わることはないが、あなたはもっとたびたび微笑むようになる。あなたの額は穏やかで、瞳は静かである。そして、この世界であなたと同じように歩む者たちは、自分と同じ者たちを認識する。”(W-pI.155.1:1-4)

奇跡講座/中央アート出版社


コースの学びが深まっていくにしたがって、つまり、コースの思考体系が根付いていくにしたがって、そうなっていくということです。

つまり、この世界の夢の外側から見ている真のアイデンティティーを思い出していくことになるということです。

それが何を意味するのか?

というと、喜びと苦痛、幸せと苦しみ、自由と幽閉といったものを混同していたところから、この世界の夢を超えたところの視点を思い出すことによって、その因果関係が識別できるようになるということです。

そう、私たちはコースを通して何を学んでいるのか?というならば、その識別法を学んでいるのだといえましょう。

コースの中でもそのように述べられています。


”あなたには、自分が学んだことが真実かどうかを認識するための一つの識別法テストがあり、それは神ご自身と同じくらい確かな方法である。 もしあなたがいかなる種類の恐れからも完全に自由であり、あなたと出会う人々や、あなたを思う人々までもが、あなたの完全なる平安を共にするなら、そのときこそ、あなたは自分自身のレッスンではなくのレッスンを学んだと確信してよい。”(T-14.Ⅺ.5:1-2)

奇跡講座/中央アート出版社


ようするに、私たちはコースを通してその識別法を学んでいくだけではなく、修得していくことを目指しているといえましょう。

苦痛、苦しみ、幽閉へと導く教師を選ぶのか?

それとも、喜び、幸せ、自由へと導く教師を選ぶのか?

一方が、この世界の夢に根差していくものであり、

もう一方が、この世界の夢から目覚めていくものである、

ということが識別できるようになるなら、当然、後者のほうを選ばないわけがありません。

私たちがコースを通して学んでいるのは、そういうものであるということを覚えておきましょう。


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