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会社にドローンがやってきた(全24話)

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ひょんなことから会社で購入したドローンが、誰一人予備知識の無い中、仕事で飛ばせるようになるまでの奮闘記をまとめています。 話が順を追って進んでいくため、はじめてお越しの方は最初…
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#仕事

【会社にドローンがやってきた:14】ミッション・ポッシブル

(2023年1月) 「おぉ、ええよ」 「おぉ、ええよ」 キターーー! ♪───O(≧∇≦)O────♪ 「聞きました?聞きましたよね? 社長、いいって言いましたよね? 皆さん、証人ですよ。明日、聞いてないとか言わないでくださいね。」心の中で早口で叫んだ。 これで前に進める・・・。 安堵の気持ちの背後から、もう一つ湧き上がるものがあった。資格を取るのは「誰」なのか。 僕の会社のもう1人の操縦者のH君は今回不参加だが、彼の存在を無視して話を進めるのは避けたかった。民間資格

【会社にドローンがやってきた:19】撮影現場は収穫の山

(2023年3月) 「撮影の立ち会いに来る?」 外部に依頼したマンション撮影の仕事だ。現場は自宅から電車で片道約2時間。撮影日は休日だが、今回を逃すと次の保証はない。行くべきだろう。 そして当日。私用を済ませ、昼過ぎに現場に到着。 「本物のドローンパイロット」のお仕事拝見である。 初見でまず驚いたのはその服装。反射材のついた青い作業着で、あたかも道路工事の現場で交通整理をするような格好である。それが、操縦者と補助者の2名。 YouTubeを見ると、海外でTシャツ短パン

【会社にドローンがやってきた:20】ドローンスクール受講。

(2023年4月) ドローンが届いてから約半年、ついに「秋葉原ドローンスクール」受講の日が訪れた。平日4日間コース、JUIDA操縦技能証明のほかに、安全運航管理者も含めた。 民間資格とはいえ学科・実技の試験はある。 しかし元々僕はラジコン小僧。今までの手続きの過程で多くの知識を得て、更にこの日までに多少の予習と10時間以上のお座敷フライト+トイ・ドローンを経験してきた。僕が落ちるなら全員落ちる。それぐらいの自信はあった。 ◾️初日:座学&学科試験 受講生は10名ほど。これ

【会社にドローンがやってきた:21】 READY INSPIRE ONE

(2023年4月) さあ、次は包括申請だ。それはわかっている。 しかしドローンスクール受講終了の翌日、僕はとてもウズウズしていた。 「inspire1を飛ばしたい。」 inspire1のプロポはスクールで使用したphantom4とよく似ており、iPadで使うアプリも同じ。飛ばすなら操縦感覚が残っている今がベストだ。 しかしinspire1は、その風貌から発する威圧感がハンパではない。飛ばすには、許しを乞わねば。 その日の仕事がひと段落した後、事務所の奥から3ヶ月ぶりに漆