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【人生のほんの1日】20230909 退院からのお仕事 & ピアノレッスンday

おかげさまで予定通り今朝、無事に退院することができました😊

園芸店業務も忙しいタイミングでの私の数日離脱でスタッフに苦労をかけてしまったので、戻り次第早速、ややたまってしまった発送作業の手助けやオンラインショップの運営作業を全力でしました。

重いものを持ったり動きが激しい作業は控えるようにいわれていますが、それほどの負担はない作業なので、いち早く平常モードの運営に戻れるよう全開で進めました。

午前の仕事は比較的無心にできるルーティン作業だったので、空間的には店舗と繋がっているけど、少し離れた玄関でお香を焚いたりして、心はマインドフルにしつつ気持ちよく作業に没頭するようにしてみました。

今週は金曜日が入院日だったので、先生にお願いしてピアノのレッスン日を今日の午後に変えていただきました。

私は全くピアノを弾かない日はほとんどないので、2日間全くピアノを弾かない状態でレッスンに臨むのは、そういえばピアノを習っているこの7年間で初めての経験でした。

毎日弾くのが習慣付いていると、数日の間が空くだけでも弾くのがちょっと不安になりますね。高飛び込みの選手が数日練習を休むと飛ぶのがすごく恐怖に感じるのと似たようなものでしょうか。😅

そんなこんなで今週のレッスン記です。

【ツェルニー30番 16、17番】

今週は手術前の不安などもあって、あまりツェルニーの練習に手が付かなかったのですが、とりあえずできる限り集中して弾こうと思いつつも、やはりのたどたどしさで16番を弾きました。

が、先生も退院祝いのお優しさからか、ハイパーオマケの合格となりました😅
というわけで、次回レッスンに向けて引き続き17、18番を練習します。


【パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード
1-1 ファンキー、1-3 ボレロ】

ツェルニーでとりあえず準備運動ができて、ファンキーは、まぁ先週と同じくらいな感じで弾けました。

この曲は私にとってはとっても難しく、これまでは「弾けるようにする」練習を続けてきたのですが、先生的にはそろそろ舞台に乗せられる仕様で仕上げていきましょうということで、コンクールの1次審査動画提出が終わったら、この曲に多く時間を割いて表現や味付けのレッスンをすることになりました。

ボレロも、私ならでは超絶亀の歩みですが毎週すこ〜〜しずつ弾けるようになってきています。もう少し頑張ればだんだんこの曲らしくなってきそうです(今のところゆっくりすぎてゲシュタルト崩壊の一歩手前くらい😅)。

【ベートーヴェン 
創作主題による32の変奏曲】

今日もテーマから第32変奏まで、コンプリートで通しました。
私が弾くと、今のところ演奏家が弾く演奏時間の何倍もかかってしまうのですが、先週と比べると、かなりスムーズに弾けて、さらに時間も短くなりました。

先生も「これは相当の大曲ですが、太田さん本当に頑張ってますね。(前と比べると)かなり曲の雰囲気が出てきました」とのことで、少しずつですが着実に進歩はしているようです。

またこの曲1曲で、ひとつのテーマから32+6の異なるテクニックを使った変奏(第32変奏が実質7つの変奏からなる)を学べるので、この曲を1回通すだけでエチュード集を1回通したような幅広い学習効果があるのも、自身の能力向上にとても良い効果がありそうと期待しています。

中年から習い始めたピアノなので、そう簡単には上手くならないのは当然と思っていますし、それでも憧れに向かってチャレンジと努力を続けて、実現できたときの喜びって、若い時の達成の喜びとはまた違った人生の醍醐味があると思います。

ベートーヴェンのこの変奏曲は、私的にはこれまでやった曲の中でも規模も難易度で最大級の曲なので、引き続き気長にじっくりと取り組んでいきたいと思います。

【ショパン バラード第2番 op.38】

今週は時間が少なく3〜5ページを私が弾くのを聴いていただきました。先生の前で練習しているだけという感もありますが、寛大なお心で先生も受け入れてくださるのでありがたい限りです。

普段もなかなかこの曲の練習時間を取れないので、時間配分を変えて毎日少しでもコンスタントに練習できるようにしたいです。


以下、コンクール曲レッスンのコーナー。
大曲含めいろいろ弾いたレッスンの最後にコンクール曲 全6曲をひと通り弾きます。仕事もして脳も疲れているところで緊張感を保って弾ければ、コンクール対策としても良いのではないかなと思っています。

今週はコンクール二次で弾こうと予定している3曲から。

【スクリャービン エチュードop.2-1】

この曲は、かれこれ2年くらい弾いていますが、やっとスクリャービンらしい雰囲気が出せるようになってきました。 

たった2ページで技術的にもそれほど難しくないと言われている曲ですが、聴かせる演奏として仕上げるにはとても奥が深いと思います。

和音と多声部の展開が終始続くので、暗譜のキープが意外と手強いです。

【コンクール用の新曲2曲 モンポウ「前奏曲第7番」、 ドビュッシー「燃える炭火に照らされた夕べ」】

前出のスクリャービンをメインに、大人っぽく、多彩で、かつまとまりのあるプログラムにしたくて熟慮して新曲2曲を選びました。

モンポウの「前奏曲 第7番」は、モンポウというよりはメシアンのような現代っぽさが神秘的な1曲です。

この曲は概ね暗譜70%くらいの進捗度でしょうか。
3ページの楽曲ですが、私的には2ページめの暗譜がまだできず、そこの攻略が今後のキーになりそうです。

演奏内容的には「すでに太田さんが表現したいものが十分に感じられるように弾けてるので、技術的に問題なく最後まで弾き切れれば大丈夫ですね」とのこと。


ドビュッシーの「燃える炭火に照らされた夕べ」は2001年に発見された遺作で、ドビュッシーが亡くなる前年の1917年に作曲されたとされ、史実的にはドビュッシーが生前最後に書いた作品です。

今週も、この曲に少し時間を割き、ゆったりの中にも拍を感じられるように、リズムをカウントしながら合わせるレッスンなどをしました。

前奏曲集第1巻「夕べの空気に漂う音と香り」や第2巻「カノープ」などの断片的な引用と思われるフレーズもあり、あまり知られていないけれども味わいの深い曲だなと思っています。

決して暗くはないくれど人の魂が昇天するような、ドビュッシーなりのレクイエム感が漂う小品ですね。この曲も概ね雰囲気や音色を捉えて演奏はできるようになりましたが、暗譜がまだまだな感じです。「この曲も表現はすでにできていますからあとは暗譜で弾けるようにして、最後にもう少し味付けを整えるだけですね」と。


【ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番】

願わくば、2024年年明けのコンクール本選決勝はこの2曲を弾きたいなと思っていて、二次の3曲に続いて弾きました。

3番はまだ楽譜ナシで演奏するのは怖いですが、感情をこめた表現の方はかなり練れてきているかなと思います。

4番は中間部の6小節以外は暗譜ができて、なんだけどその6小節の中のたった4小節が私にはとても暗譜が難しく、暗譜の面ではそこで苦戦しています。

あと、今週は何日かピアノも弾いていないせいもあり、今手がけている中では一番技巧的なこの曲はやや指が回りきれませんでした。

4番全体でいうと、やはりまだあまりスピードが上げられず、時間がかかってしまうのが問題で、規定の演奏時間内におさめるためにはさらなる習熟が必要です。

とはいえ、かつては「こんなに難しそうな曲ゼッタイに弾けない」と思っていた夢のまた夢のような曲なので、それがなんとなく手中に入ってきているというのは、私の人生における快挙だなと、改めて思いました。

地道な努力って実を結ぶものですね。


【ドビュッシー 版画より「塔」、「グラナダの夕べ」】


コンクールの一次「グラナダの夕べ」でエントリーし、年内のピティナステップでは「塔」を弾くことにしたため、この2曲を暗譜で本番モードで通しました。

どちらの曲もレパートリーとして何回か舞台に乗せているので、先生的にも「塔は久しぶりに聴きましたけど、以前細部まで仕上げた曲なので安心して聴けますね」と。

グラナダも先週リモートで細かく表現を見直したので、かなり洗練度が増したように思います。

福間洸太郞さんのギターライクな表現がとてもスペインの雰囲気が感じられていいなと思っています。


その他、今日のピアノ練習

【初見練習 ドビュッシー 映像 第2集より「葉ずえを渡る風」】

私の憧れ中の憧れ曲「映像 第2集」も、曲に触れないことには永遠に弾けるようにならないので、たいへん恐る恐るですが、読んでみました。

映像 第2集は全編3段譜で書かれていて、譜読みが難解なのは覚悟していましたが、案の定というかこの曲、終始3声部以上の多声部が同時進行する作りで、50小節程度の曲ですが、めっちゃ濃密で難しいです。

版画の第1曲「塔」もこれに近い書法で書かれていて、「塔」も弾けるようになるまで相当苦労したので、この難しさは身に染みて分かります。そして「葉ずえを渡る風」の方が「塔」よりもさらにドビュッシーの作曲技法が進化して複雑かつ洗練されている感じがしますね。

とはいえ、私が最も好きなピアノ曲のひとつでもありますので、いずれはレッスンに乗せてレパートリーにしたいです。

7ページありますが、今日は前半の3ページを読みました。

今日は、運指やペダルが詳しく記載されていて読みやすい中井正子さん校訂の実用版を使いました。

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