2022/11/03 てんこ盛りのプロフィール

自己紹介タグでnoteを書いたら、それだけでいいねがたくさんついた。なんてことない内容だ。一言でまとめると、「インドア趣味で、躁うつで、仕事やめて、でも今は順調に社会復帰中です」って内容だ。何のひねりもない。しかし僕の性格はひねくれている。読みどころも無い記事がそんなにいいねつくはずもない。noteを始めたてだし。他の記事はいいね1とかだし。普通はそういう付き方だろうて。

この自己紹介の記事だけいいねがついているということは、タグの「#自己紹介」に張り付いていいね押している方々がいらして、たまたま目についた僕の記事を、読んでいるのかも怪しい状態で、とりあえずいいねしているという可能性が高い、と思わざるをえない。

その1つの事象だけでうがった見方をしたくないけれど、ただ、なんとなく、noteを使って何かしら記事を書いている人たちって、多分、他人がどういう文章を書いているかとかそれほど興味なくて、どれだけ自分の表現がバズって伸びるかとか、どれだけ自分がプロフィールに書いた虚像の肩書きが他人の承認を受けるのかとか、そういうことにしか興味なさそう……みたいなことを思ってしまって、すこしげんなりしている。早計かも知れないが。そうであることを祈りたい。卑しい人間で申し訳ない。

あの自己紹介記事を書いてからフォロワーが増えたけど、なんか、それから増えた人たちのプロフィールがすごい。なんか、めっちゃ書いてある。めっちゃ長い。すごい。

自分のことをあれだけ説明できるのは何かしらの才能がなければできないことなんであります。僕は履歴書を書くのがとても苦手だし、嫌だ。「得意だし、好きだ」という人いないと思うけど。いや、得意はいるけど、好きはいないだろうなあ。

ごめん話逸れた。毎回履歴書を書くときに思うのが、「書くことがない」ということだ。志望動機を書くときに確固たる動機なんて無いし、大体嘘になる。だから、てんこ盛りのプロフィールを持っている人を見かけると、心の何処かで汚い自分が顔を出して、「嘘じゃないか?」とか、「虚無のプロフィールのおでましだ」とか、ついつい思っちゃうんだよ。

でも、嘘でもいいから、なんか書いとけぐらいのズルさみたいなのって、もしかしたら必要なのかもしれないよね。大手企業にいった友人とかに、どうやって志望動機書いたの?とか聞くと、「嘘でもいいからそれっぽいこと書いた」とか言ってた。ああ、要領の良い、優秀で、世渡りの良い人というのは、こんなにも僕と脳みそが違うものかと感じたことを覚えている。かねてよりの優秀さに加え、その頭で考えた壮麗な盛りテクニックが備われば、鬼に金棒じゃないかね。

で、もちろん、僕がそういうことをやろうとすると、すべる。

自分を盛る才能が無い。どこか後ろめたさが出てくるし、やりきっていないことを「やりました」と言える度胸も、これからやりますという気概を伝える語彙もレトリックも持ち合わせていない。

いや、そういうのは努力して身につけて、市場という戦場を生き抜くんや!とか、ハッタリついてなんぼ、それをしたくないというのは純情ぶって、結局逃げているだけや!など、ご講説なさる方もございましょうがね、読者諸兄姉におかれましては、人間には向き不向きがあることは、どうかお認めいただきたい。ご容赦頂きたい。僕は社会不適合者なんです。石を投げないでください。威張ってないです。石を投げないで。

代わりに、自分を魅力的に見せようとすることができる人間が羨ましいあまりに、MORIMORI PROFILEを見かけると、その質がどのようであれ、僕の米粒にできた数ミリのヘコみのような狭量な心が、「スカしやがって」とか、「スベってんぞ」など思ってしまうことを、ここに認めますから。認めたからと言って揶揄していいわけじゃないんだけどね。

多分、肩書てんこ盛りの中にも、それで人をうまく集客したり、心を引き付けられる人っていうのは存在しているんだけど、その多くが滑っているんだろうなと思う。

面白い人とか、うっそくせ~~とか思いながらも、何かしらんけどつい読んじゃう。つまらん人のはその逆で、「完全に嘘だし、おまけに面白くない」って思って中断する。きっと、上手な人は「こいつワンチャン、ガチですげえかも」と思わせるテクニックを持っているんだろうね。

で、そういう術は「再現性あります」とか情報商材化されて、僕みたいにセンスがない人の元にたどり着いて、ショボくなってアウトプットされて、スベる人をたくさん作るみたいなことが起こっていると思う。そういう意味で、僕ら自分を語る才を持たぬ人間たちは食い物にされているのだ。

けしからんな。腹たってきた。

やっぱり、NO MORE MORIMORI PROFILE.

男は黙って、成果物で語ろう。

(私の心は狭量であり、また、社会復帰中である僕が、一番言えないことを言ったことも認めます。)

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