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軟禁生活43日目

2020年4月28日 火曜日 フランス、パリ

天気がどんよりしているせいだろうか。朝からなんとなく物思いにふける。もうすぐ引きこもり生活から解放されるせいかもしれない。意外と忙しくプロジェクトを進めてきた4月があと数日で終わる。5月はもう少し深いところへもぐってみよう。

肌寒い。でも家の中で靴下はかなくても平気になった。

無人の美しき町をご覧ください〜ってニュースや新聞が連日やってきたけど、ホントはこれ、プレスカード持ってる報道の人たちじゃなく、本物の芸術家に撮らせてあげるべきだったよなぁ。フランスで許可が下りた映像作家やフォトグラファーはどれだけいたのだろうか。

イタリアは外科用マスクを一律50サンチームで市民に販売。

政府がマスク作成チュートリアルHPを公開。ここの基準に従えばマスクを作って配ったり販売したりできる。使用できる布の一覧表はプロ仕様過ぎて分からんが、とにかく型紙DLしてさっそく試作。うわ、めちゃくちゃ簡単。これ慣れれば5分で作れる。しかもかなり有能。カバー力も立体性も優れもの。なんと。日本語や英語のサイトじゃあこのタイプはなかった。理想のマスクを探し求めてきた日々はついに終わりを告げた。

15時。いよいよ首相の議会演説始まる。でこんふぃぬもん計画。コーヒーとチョコクッキーを用意してTVの前に鎮座。

我々はウイルスと共に生きていかねばならない。

外出制限がなければ少なくともあと72000人死んでいた。有効な手段だった。しかし永遠に続けるわけには行かない。新規感染者数が1日3000人を切らない場合は、5月11日の制限解除は行わない。

検査数を増やす。クラスタ対策にも以前以上に力を入れる。症状のない陽性者は自宅かホテルで隔離。追跡アプリは現時点では使用しない。

学校は乳児園保育園小学校は5月11日再開、中学校5月18日、高校5月末。通常の商店は5月11日にオープン。巨大ショッピングモールは閉鎖続行。レストランカフェ映画館コンサートホール美術館は5月末に様子を再度判断し、OKなら6月2日から。ビーチは6月1日まで閉鎖。10人を超える集会は禁止。

地方単位で赤と緑のラベル。赤は感染多し。緑は感染少し。自治体の長の権限でルールを様々に適応することができる。県をまたぐ移動は推奨されない。100㎞を超える移動は許可証携帯が義務付けられる。少なくとも5月末まではバカンスどうしようかな〜なんて考えないで欲しい。

で、本題のスポーツ。屋外での運動は単独の場合は許可される。屋内・団体・接触スポーツは禁止。サッカーとラグビーの2019/2020シーズンは終了。5000人以上を超える大きなイベントは9月までは認められない。うーむ、果たしてツールできるのかできないのかできるのかできないのか。

まさか教会に言及なし?キリスト教関係者たちが激怒してる記事を読む限り、どうやら閉鎖続行のようだ。まあラマダンが終わるまで宗教施設はオープンできまい。教会を開けたらモスケを開けないわけにはいかないから。

激しい夕立。5分後には上がる。青空にまるで入道雲のようなもくもくとした塊。ほんと、夏みたい。なんだかノスタルジックでセクシーだ。

外出許可解かれた初日になにをするか早くも悩む。街の様子は見たい。制限時間を気にせず遠くまで散歩もしたい。でもみんなが浮かれる&対策がいまだ完璧ではない初日が一番感染拡大デーなのではないかとも思う。

スペインも屋外トレーニングが5月4日から許可される。

外出せず。

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