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軟禁生活49日目

2020年5月4日 月曜日 フランス、パリ

カラスのへんな鳴き声がするよ。ほがほが言いながら飛んでいる。

上階の住人が急にどたばた始めた。タップダンスか。とてつもない大音量の音楽も一瞬聞こえてきた。と思ったらすぐ止んだ。

今日からスーパーで外科用マスクの販売開始。あるお店では朝7時から並んでいる人がいた。1人1日1箱のみ、レジで直接購入、というやり方で1時間半で完売。おそらく毎日並んで毎日買う輩があらわれるのだろう。

インドのモバイル検査カーが面白すぎ。こんなところまでボリウッド感満載。

コロナ禍が始まってからというもの、みんなポッドキャストやらユーチューブやらインスタグラムやらやりすぎ。仕事関連は流石にチェックせねばなるまい……とたまってた分をまとめて一気に聞き流す。ライブものはぐだぐだで当然だとして、なんで録画してアップしたやつも編集してないままなの。せめて最初と最後くらいは切ろうぜ。

昼はソーセージ。なぜか2日ほど前からダンナがナンプラーにはまったらしくナンプラーをたらしている。塩辛くなりすぎないか。

パリ周辺の自治体の長たちが11日からの学校再開反対署名提出。

20時の恒例の拍手の後も、ずっと誰かが太鼓を叩いている。小刻みな素早いリズム。でもサンバではない。アフリカのどこかのリズムなのかもしれん。

12月27日にすでに新型コロナウイルスの患者がフランスにいた。サンドニの病院が12月の患者14人を再検査してみて判明。1人陽性。その人の子供も陽性だった。今のところは彼が患者0。

マスクなしで安全に仕事するためには事務員の場合は1人あたり4平方メートルが必要。

6月2日まで結婚禁止。どちらかが死にそうか、どちらかが出征直前の兵士の場合のみ特別に許可される。

ダンナが怒りモード。リモートワークのクライアントが色々すれ違いで振込手続きが遅れている。メールの返事もへらへらと要領を得ない。ふんふんと黙ってしばらく愚痴を聞いていたが、その後1時間たってもぷんぷんが収まらない。こちらまで気分が悪くなる。まるで関係ないことでも言いがかりをつけられる。私は君の感情を捨てるためのゴミ箱ではないのだよ。

口を利かぬまま寝る。

外出せず。

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