やめてもいいんだよ
つい先日母にそう言われたとき、以前にも言われていたことを思い出した。高校生のときに1回だけだったと思っていたが、昨日さらにもう一度言われたことをふと思い出した。
1回目に言われたのは、高校2年生の頃。
当時の私は自分の気持ちを押し殺して、自分の中にある【こうあるべき】に従って日々過ごしていた。それがあるとき部活の顧問の一言をきっかけに崩壊した。朝から涙が止まらなくて学校にも行けなくなり、周りの人たちが話しているのを見ると、全部自分の悪口を言われてるんじゃないかと本気で思った。(今思うと自分の本心と【こうあるべき】がかけ離れすぎた影響で起こったことだろう。)
そんな私を見て母が言ったのが、
一度決めたことを続けることが正義で当たり前で、途中で辞めてしまう自分には価値がないとさえ思っていた私にとって、衝撃的な提案だった。
私に新たな選択肢が生まれた瞬間でもある。
当時の私の中の教訓【逃げんな、負けんな、甘えんな】が【逃げてもいい、負けてもいい、甘えてもいい】に変わる最初の一歩だった。
そして、2回目に言われたのは浪人生の頃。
秋頃だっただろうか、私はある日突然、大学入試が不安すぎてサーッと頭から血の気が引いてパニック状態になった。「もしかしたら私はこのまま死ぬんじゃないか。」そう思ってしまうくらいの今まで感じたことのない恐怖を感じた。幸いその状態のとき家にいたのですぐさま母の元へ向かって症状を伝え、落ち着くまで一緒にいてもらった。
このとき落ち着いてから母に言われたことが
なんだかこのときは母に「こんなことも頑張れへんのか」って呆れられてるような印象を受けた記憶がある。実際に言われた訳ではないし、聞いた訳でもないんだけど。
このエピソードを私はすっかり忘れていた。それはきっとこのときは「やめない」という判断をしたからだと思う。
そうか、私は今まで人生の岐路で3回も母から「やめてもいいんじゃない?」っていう提案をもらっていたのか。1回目、2回目は私に語りかけてアドバイスするように。3回目は母の一意見として置いていくように。
1回目は辞めるという決断をし、2回目は辞めないという決断をした。
3回目は未だ保留のままだ。
私は部活を辞めて後悔してないし、なんならもっと早く辞めればよかったとも思っている。大学受験については、大学でやってみたいことに挑戦できたりいろんな経験ができたので、やめなくてよかったなと思っている。
やめるにしろ、やめないにしろ、自分が納得できるのかどうかが鍵になるんじゃないかと個人的には思ってる。
さて、どうしようかね。
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