ロウらくがき22

絵柄がガラッと変わった件-ゲーム制作秘話-

今日は、絵描きあるあるな話をしたいと思う。

エイブラハム・ロウとは拙作のフリーゲーム、PUBの登場人物であるが、なかなか描くのが難しいデザインをしている。

彼はロッカーズの典型を詰め込んだデザインなのだけど、見てください、このリーゼントとまでは言わないグリースで撫で付けた前髪、ライダースジャケット、体格の良いシルエット。
 格好良く描くのは中々骨が折れる。とくに前髪オールバックはごまかしが効かない。青年雑誌のヤンキー漫画描いている作家先生の魂よ、わたしに降りてきてください。そんなデザイン。


 ゲームを作るのにあたってグラフィックは思ってた以上に使う。わたしは延々と絵を描いていた。
まさかこんなに絵を描くと思わなかった。いや、絵が必要なゲームデザインにしたのは自分自身だが、それでもこんなに描くとは。
 そうしたら……もう……絵を描くきみならわかるだろうが……
 顔が……変わりましてね……


こちらはロウの登場シーンのスチル、下書きである。

ロウというキャラクターを印象付ける大切なシーンのスチルであるが、この線画は書き直したもので、最初はこんなんだった。





なんだか今よりデフォルメがきつい

 もう、描いているわたしとしては、烈火の炎の一巻と最終巻ばりのちがいに感じているのだけど、これも絵描きあるあるだが、本人以外はたいして違わないように見えるとも言う。
 とはいえ、これはけっこう変わったでしょ……彼のスチルはもうひとつ、スーツに着替えるものがあるのだけれど、それも書き直した。最初のは残ってない。

顔グラフィックも書き直した。もともとはこんな具合だった。


あ、なんかケンカ強そう


 絵描きみんなの願いだろうが……絵柄……安定したい……
 しかし、ロウについて、イケメン度は今の絵柄の方が上がったと思うけど、前のデフォルメ効いてる絵柄もけっこう、嫌いじゃないわ、わたし。

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