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愛を伝えるアプローチ 2021.07.04

小4娘。採点結果の返却があった、国語の漢字テスト。結果、24点。

え?!?! …50点満点?? かと思ったら、100点満点のテストだった。母(ワタシ)は絶句。怒るとか、もうそういう範疇を超えるというか。。

え??? なにこれ??? 毎日、学校の宿題の漢字、しっかり書いてたよね??書くだけの作業になってて、覚えてなかったってこと??

覚えてたよ!と娘。 いや、覚えてないってことでしょ、だって答えの欄、空白ばっかりじゃん。書けてる漢字も半分以上違ってるし。どういうこと?!

今回のテスト、100点だった人いないって先生言ってた。と娘。いや、それ関係ないから!!人がどうこうじゃないから!だったらあなたが100点取ればいいじゃん!! …と、ついついボルテージの上がる母。


50点満点でも24点ってマズイけど。100点満点でって。もう、ヤバいのレベル超えてるよこれ。(娘との日本語のやりとりを見かねて、大声でなにやってるの?と聞いてきた夫に、漢字テストの結果を伝えたところ。50点満点でも24点て…と、ワタシとまったく同じことを言い始め、ちょっと笑えた) 


これさ。いま書けない漢字、大人になっても書けないよ。そのままでいいの?いま、ダディも同じこと言ってたよね。ってことは、日本人とか、オーストラリア人とか関係ないことだよ、これ。 もし、「自分はハーフだから漢字できなくていい」とか思ってるんだったら、それ違うから。ここ日本だから。日本で勉強していることだから。できるのが当たり前だから。


テストが戻って来た時、どう思ったの?と母。 ママに怒られると思った、と娘。 ママに怒られるとか、怒られないとか、どうでもいいから。

まぁね、隠さずにテストの結果を見せたことは偉かったけど。と、慌てて付け足す母。(少しでもどこか誉めなきゃ!)


このテストあったのいつ?と母。 木曜日、と娘。

テストが終わった時に、自分ではどう思ったの?  失敗したと思った、と娘。

で??木曜日に帰宅して、どうしたの? 漢字、練習した? してないよね。普通にYouTube観てたよね。 失敗した、ヤバい、と思ったのに、何もしないって、あり得ないよ、それ。ヤバいと思った時に、どうするかが一番大切だよ! ヤバいと思っても何もしないで放置って、そりゃあできるようにならないでしょ。


じゃあこれからどうするの?? どうやって取り組んだらいいか、自分で考えてごらん!!!明日の朝に聞くから!!



…このやり取りの時刻は。日曜日の夕方。楽しかった週末の、最後のさいご。本当は温泉に行こうと思っていた夕方のこと。出かける直前に、上記のやり取り発生。

娘は気分が落ち込み(そりゃそうだ)、やっぱり温泉行かない、と。

だったら、家に残れば! と一瞬言葉が出かけたが、そこはグッと堪えて。。 いいから早く行くよ! と母。

結局、娘も一緒に温泉へ。息子との3人で。


温泉中も、娘はワタシと離れた場所で身体を洗い、離れた場所でお湯に浸かり。一切会話なし。弟は、間に入り困った顔をしながら、母の近くで過ごし。


先に身支度を終えた子どもたち。母より先に受付の辺りへ出ていった。母が後から合流すると。ロビーの一角に飾られていた笹の葉に、短冊🎋を書かせてもらっていた。そうだ、もうすぐ七夕だ。

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短冊を笹に取り付けている間に。温泉のスタッフのおじ様と少し立ち話。いつ来ても子どもたちに言葉をかけてくださり、見守ってくださる、優しいおじ様。

そのおじ様が、笹に短冊を結ぶワタシへ、「子どもさん達の成長、楽しみですね」と声を掛けてくださった。ワタシは思わず、「実は。今日。いまさっき、ここに伺う直前に…。」と、娘のテスト結果が24点だったこと、だから今日は娘も暗い顔をしていた、という事を話した。

すると、おじ様がひとこと、こう言った。

「ゼロ点よりいいじゃない!」


うっ。ワタシは思わず、息を止めていた。た、確かにそうなんですけど。。。ゴニョゴニョ…と、ワタシ。


ちょうどこの時に、一度もう外に出ていた子どもたちが、ママまだ?と戻ってきて。おじ様と母の会話を聞いていた。自分のテスト結果を他人に話した母を、娘は睨みつけながら笑。


うちの子も出来が悪くて…と、おじ様は、お子さんのことを話してくださった。

うちの子も、小さい頃は本当にデキが悪くて、零点取ってきたこともあったよ。で、そのあとは、◯大(国公立大のトップクラスのひとつ)に行って、博士課程を取って。いまは△大(こちらも国公立の大学)で教えてるよ。(←教授ということですな)


おぉ。。そうなんですね!! ◯大!! お子さん、頑張られたんですね。。


(有名大学進学だけがすべてではないけれど。やはり頑張った結果の、指標には違いない。と、思うワタシ)


娘は、算数と理科はまずまず得意なんですが、とにかく漢字が。。と母が言うと。おじ様は、娘との以前の会話を覚えてくださっていたのか(娘の将来の夢は、子どもを診る医者になること)、「お、算数と理科!いいね、将来、お医者さんになれるよ。」 と娘に言ってくれた。

おじ様は、こう続けた。「バレエもあって、ピアノもあって、忙しいね。」

「たくさん頑張ると疲れちゃうから、少しだけ頑張って。」

「ね。頑張ってね、少しだけ。」




そんな言葉をかけてくださり、娘も救われたことだろう。

そして、きっと、一番救われたのはワタシ。ツーンと、涙が出そうだった。 

ありがとうございます。 また育児でなにかあった時には、詰まったときには、お話し聞かせてください!!!



ワタシの様に。追い詰めるアプローチでは、子どもはより萎縮していくだろう。ついつい、自主性を持ってほしくて、『どうやって改善するのか自分で考えて!』と言ってしまうのだが、時にそれはハードルが高すぎるのかもしれない。

おじ様のように。とにかくよいところをみて、誉めて。大丈夫だよ、と声をかけてあげられたら。子どもはどんなに自己肯定感を高めてゆくだろう。


子どもを理詰めで追い込まないこと。

スキマをつくること。

よいところにスポットライトを当てること。


そして。母が、このテスト結果に驚いた(失望した)のは、娘はもっとできると信じているから、なんだな。 自分の子どもは、もっとできる筈!と、期待をしているから。

娘が眠る前に、それだけは伝えた。あなたならばもっとできると、ママは思っているんだよ。と。


でも。親の期待を押し付けてるってことだよな、これ。。

自分の理想を押しつけない。
親の期待を押しつけない。
改めて、そんなことに気づいた日。


…明日の朝 起きたら。娘に伝えよう。

できてもできなくても、あなたはあなた。できてもできなくても、ママはあなたを愛しているよ、と。



今日、温泉に行って本当によかった。おじ様、どうもありがとうございました!!!!これからもどうぞよろしくお願いします!!

本当に、育児は育自である。



子どもたちが書いた短冊。

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小1息子。『さかあせんしゅになりたいなりたいです。(サッカー選手になりたいです)』   なりたい、が2回。笑 


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小4娘。『だれともけんかなく、毎日楽しくすごせますように。みんなの願いごとや、じぶんのねがいがかないますように』

かなうね、きっと。




今日もありがとうございます。

いつもありがとうございます!







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