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5/25 野球観戦ビギナーを9連敗中のヤクルトの試合で楽しませるとかいう難易度高すぎ案件

5月25日中日戦。

9連敗中だったけど、何となく今日は勝つんじゃないかという一切根拠の無い期待があった。
「私が観に行くんだから今日は勝てる気がする!」みたいな"勘違い勝利の女神"みたいな感情ってありませんか?
私はいつも思ってます(笑)。
宝くじ買ったら当たるつもりでいるアレとよく似ているかも知れません。

そんな期待も虚しく私の大好きなヤクルトは10連敗。
もう一周まわって笑うしかない。

普段の私の応援スタイルは、外野席から声を振り絞って応援するタイプなのですが、
この日は神宮球場初めて観戦する友人と一緒だったので、数年ぶりに一塁側ブルペンの正面の席でゆっくりと観戦する事に。
真近で投球練習が観れて、勝てば選手が近くを通る。チケット価格もリーズナブルなので、ビギナー観戦者を連れていくにはオススメの場所なのです。

いつもよりちょっと早く到着して、
球場やヤクルトの事を偏りまくった知識で説明しながらブルペンの石川投手を眺め、雲ひとつない夕焼け空の下でビールを飲む。

もうこれだけで至福すぎて、勝ち負けなんかどうでも良・・・・・・・・・くはない。

この日のチケットを取った時はヤクルト打線が絶好調の時で、まさか9連敗中の試合になるなんて想像もしていなかったけれど、
せっかく連れてきたからには「楽しかった!」と笑顔で帰ってもらいたいと思う。
正直言って粗末なエラーも多い、残塁も多い、打線は繋がらないで楽しんで貰え無かったらどうしよう?

根拠の無い自信の片隅に、
そんな不安も密かに抱えつつ、プレイボール。

この日の序盤はヤクルトー中日戦でよく見るイチャイチャゲームだった。
一点取ったら取り返す。
一点「しか」取り返さない!
追いつくけど追い越さないみたいな熾烈を極めない闘い!!

ビシエドがタイムリーで1点先制すればエイオキさんがホームランでやり返し、
オオシマがタイムリーで1点あげれば、ヤマダがホームランでやり返す。

何ともヤクルトらしい試合展開だった。
また「アオキ」と「ヤマダ」しか知らない友人にとっては
その2人のホームランが出て私はほっと一安心する。

その後、石川投手は4回で降り、5回から継投になった。
石川が4回を投げている時、最初ブルペンでは風張が準備していたが、4回裏の攻撃の途中から近藤が準備し始めた。
この回投手まで打順が回れば代打を出して風張にイニングを跨いで貰うつもりだったのではないかと思う。もしそうなっていたら試合展開も違ったのではないかと思ったけれど、そうならないのが野球で、そんな野球が好きなのだからこればかりは仕方がない。

後半一方的な試合に突入し、ちらほら周りの人が帰り始めた。
友人に申し訳ない気持ちになったが、
いつの間にか
「あーーー惜しい!」
「今のはきっついなぁーーー」
などと言いながら、前のめりに試合を見ていた。


・・・あれ?
これがヤクルトマジックなのか・・・。
9連敗中、しかも10連敗しそうな試合を観ながら惹き込まれていくというちょっと信じられない光景が私の目の前で起きていた。

結果3-10で大敗してしまったけれど、
最後に「今日は楽しかった!」
と、言ってもらえた。

思い返して見れば私がヤクルトの試合を見に行き始めた2014年もヤクルトは最下位だったし、
野球の魅力は勝敗だけではない!
という事を改めて実感した1日だった。

「また行きたい!」

「10連敗」の3文字が心に重くのしかかるもその一言で軽くなる。
次は強いヤクルトスワローズを見せてあげられるといいな。

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