いまスポーツにできること#2 トモニタタカウ券(仮)

先日、新型コロナウイルスの情報をまとめた記事を更新したところ、予想以上の大反響がありました。

読んでいただいた方は、誠にありがとうございます。

今回は、この状況でも、世界中のサッカークラブが生き残るためにできることについて書きたいと思います。

1.経済面でのダメージ

まず、新型コロナウイルスの影響でサッカークラブが受けるダメージで一番ヤバいのは、"経済面"だと思います。

練習や試合が出来ないことによる、選手のコンデイション作りなども大きな問題点としてあげられますが、クラブはお金がないと運営できないので、"経済面"のダメージが一番の問題です。

そこで、経済面の問題として、すでに起きていること・これから起きることで考えられることを簡単にまとめてみました。

すでに起きていること
・試合延期によるチケットの払い戻し
・試合時期未定のためチケット販売が出来ない
・スポンサー営業活動などの自粛
・グッズショップの閉鎖
・スポンサー契約内容の見直し
これから起きること
・入場料の減収(平日開催・試合数減のため)
・グッズ販売料の減収(平日開催・試合数減のため)
・広告スポンサー料の減収(試合数減により露出機会が減るため)
・来季以降スポンサー契約が出来ない(スポンサー企業自体の業績悪化のため)
・クラブ分配金の減収(放映料減などによるJリーグ自体の業績悪化のため)

ここでは、誰でも思いつくような内容をあげてみましたが、実際にはもっとたくさんのダメージがあります。

試合数が減る場合や、密集を避けるために席割りを変更する場合は、年間パスポートの払い戻しも十分に考えられると思います。
年間パスポートの金額が平均¥50,000として、5,000人の保有者がいるとしたら、払い戻しの金額は、¥250,000,000となり、クラブはこの大金を支出しなければなりません。

考えれば考えるほど、これは本当にヤバい事態ということが伺えます。
なんとかなるさ精神だけでは、どうにかなる問題では無いような気がします。


2.収益性確保

この現状を打開するためには、この事態でもマネタイズ出来る事業をするしかないと思います。

多くの死亡者も出ているこの状況を利用してお金を取るということは、正直、気が引ける部分もありますが、生き抜くためには必要なことだと思います。

本田圭佑選手はTwitterにて以下のような投稿をされていました。

KeisukeHonda(本田圭佑)
@kskgroup2017
エンタメ(スポーツ)業界が大変な中、様々な影響ある人の無料Live配信が目立つけど、本当に世の中のことを考えるなら有料で配信して、そのお金を有意義なことに回した方がよっぽどいい。有料が悪で無料が善みたいな風潮は日本を沈没させるだけ。 #慈善活動はもちろん必要

サッカークラブがお金を得てクラブを存続させることが、本田選手の言う"有意義なこと"に当てはまるかは分かりませんが、私達も本田選手の意見には賛成です。

そこで、いまサッカークラブができることついても考えてみました。


3.(案)トモニタタカウ券

現在、サッカークラブに収入がない要因のひとつとして、試合日が決まらないためチケットが販売できないという要因があります。

その問題を解決するために、試合日が決まってないチケットを売るということを考えてみました。

トモニ券

TT券

新型コロナウイルス収束後に開催される試合で有効なチケットを、試合日を決めずに販売することで、その場しのぎですが多少のキャッシュは手に入れることが出来ると思います。

ただし、クラブの減収が見込まれる中で、少し高めの金額設定にしたいところですが、国民の消費が落ち込んでいるこの状況でどのくらい売れるかもわからない。チケット単価が読めない。など難しい部分もたくさん考えられます。
さらに、この事態で過剰なマネタイズをすることは、多くの人間の反感を生んでしまう可能性もあるので注意が必要です。

また、『クラブ存続のために』という目的を、全面に押し出して販売をするのか否かというのも、ひとつのポイントになると思います。

こうやっていろんな方法を考えていますが、クラブにはそれぞれ独自の考え方や、サポーターとの関係性もあるので、結局やり方の正解はないのかなと思います。

素人目線では、限定グッズとの抱き合わせ販売や、クラウドファンディングのリターン品にしてしまうなどの方法も効果的のように思えます。


とにかく、こうなってしまった以上、いち早くサッカーがある日常が取り戻せるよう、いま出来ることに最善を尽くすことが重要だと思います。

この期間を準備期間としてパワーアップすることももちろん大事ですが、この期間を乗り越えるための努力も必要だと思います。

試合が再開した時のための準備などに時間を費やしても、それは何年先になるかも分かりません。
最近、サッカー界に明るいニュースなんて一つも見かけませんし、この日々が続くと、不安も大きくなる一方だと思います。

大変な時期ですが、みんなでいろんな意見・アイデアをだして、いち早くサッカーがある日常を取り戻しましょう!!!


福岡県朝倉市で活動するサッカークラブASAKURA CITY FC。 noteでは、クラブ運営の裏話やサッカーに関する様々な情報を発信します。