趣味らしい趣味もなくて。
履歴書などで「趣味」を書く欄。
それらしい趣味がなくて困っていた。
いつもさんざん悩んだ挙句、
ショッピング、とか、カラオケ、なんて書いていた。本当にそれ以外思いつかなくて仕方なく。
趣味とは
そして、趣味らしい趣味というと、
読書、絵を描く、絵画鑑賞、映画鑑賞、(ピアノなどの)楽器演奏、音楽鑑賞、ライブに行く、スポーツ、スポーツ観戦、旅行、編み物、裁縫…
などが思い付く。
これらの中で、とりわけ熱中したり、詳しくなったりしたものは私にはなかった。
だから私は、趣味がない、無趣味人間、と思っていた。それが情けなくもあった。
東京で働いていた頃、ちょっとクセのある上司から、
「長橋さんも、映画鑑賞とかショッピングとか、モノに頼る娯楽的な趣味より、自分単体で生み出せる趣味があったらいいよね」
なんてアドバイスをされたことがある。
その上司は、マラソンを筆頭に、旅行、博物館巡りなど多趣味であった。
おせっかいだなぁと思いつつ、確かにそうだな…と思ったのだと思う。もう15年くらい前のことなのに、その言葉をたまに思い出す。
先日辞めた、結婚相談所の入会セールスの仕事で、ある同年代の男性の面談で、「価値観の話をするために、趣味を聞く」という台本に沿って趣味を訊いたところ、
「休みの日はブラブラ買い物するか、友達と飲みに行くかで趣味らしい趣味がないんですよね」
との回答で、非常に共感を覚えた。
「飲みに行くことで、どんないいことがあるんですか」と訊いてみたところ、
「さらけ出せる相手と話せるだけで幸せ。疲れた心が癒やされる」という言葉が出てきて、軽く衝撃を受けた。
あぁ、私もそうじゃないか…と。
と気づいたら口走っていた。
そうか、趣味ってそんなことでもいいんだ、とふと思った。
今まで思い込んでいた「趣味らしい趣味」じゃなくても、対人関係における好ましい行いも趣味って言ってしまえばいいか。
そしてnoteを始めたおかげで、また趣味を見つけた。
いやーこれすごくいい趣味じゃないか。
もう私、無趣味人間なんかじゃないね…!
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