見出し画像

どこまで頑張れば、「逃げ」とか「甘え」じゃないんだろ?

昨日の朝7:40頃、広告の運用代行をしているクライアントさんからチャットが来たことに気づいた。

子どもたちはまだ寝ていて、いいかげん小学生の長男は起こさねばというタイミングだった。

『新しい広告はいつから配信でしょうか?』

すでにその“新しい広告”を前日に作成し終えていたのだが、私と上長との行き違いで、修正が必要となり、その日の午前中のうちに再提出する予定だった。

お待たせして申し訳ない旨を返信しようと思いながらも、子たちが次々と起きて、
8歳には納豆ご飯を用意し、
2歳に鮭フレークご飯でいいかと聞けば、ヨーグルトがいい!ふた開けて!スプーン取って!おしぼりー!とわめき、
5歳は、ごはんは食べたくない、パンがいいとごねる。今、家にパンねえっつってんだろ!
もうこんなヤンキー口調も当たり前に・・・

はぁ、と深いため息をついてスマホを見たのが運の尽き、
最初のチャットから数分おきに、クライアントさんから

『この広告成果ありますか?止めませんか?』
『5日間で〇万円使っても、お客さんが体験申し込みもないので効果ないです』
『〇〇な計算をしてxxな効果がなかったら、その広告は効果がないと判断しませんか?』

というような連絡が7:40から最終的に計5件。心がえぐられた。

今日は絶対行くと言っていた登園拒否児の次男も、着替えて行けそうな雰囲気を出してはいるものの、「なんかダルイ、シンドイ」と言っていて、私は化粧をしようと思っていたのに、なんだか胸が苦しくなり、泣けてきた。

自分の始業時間前は、スマホなんてみなきゃいいのか。
会社勤めしていたら、会社に着いて、パソコンを開けて初めてそんなメールを見るんだよな。それはそれでいやだけど、生活と仕事の空間がごっちゃで、つらい。いやなチャットを見たせいで、余裕がなくなり、子どもたちにさらにキツくなる自分がいる。そんな自分もいやだ。

私の仕事は、在宅でパソコンさえあればできる仕事ゆえに、子たちの体調不良で日中稼働できなくても、深夜早朝や土日でなんとかリカバリーできるのが、最大のメリットだと思う。

しかし、今この瞬間は、最大の弊害だと思った。
土日で出掛けていても、連絡が来ればスマホで見れるのですぐに読んでしまう。子どもを抱っこしながら焦ったり凹んだり。

あぁ、もう、このクライアントさんと関わりたくない。
子どもたちの、一筋縄ではいかないこの朝のドタバタ時にこんなチャット送ってくるなんて無慈悲すぎるよ。そんなことクライアントさんには関係ないけど・・・

40にもなって、もうつらいです、やめたいです、って。
情けなくない?恥ずかしくもある。
でも、イヤなものはイヤだ。どうしたら?

グループチャットなので、私の上長である社長も入っているのだが、クライアントさんは、私を名指しで連絡してくる。

しかも、たった3週間ほど前にも同じようなことがあったばかりなのだ。

自信のない私は、こんなことがあると「いびられている」と感じ、すぐにひるんでしまう。

20代で航空システムの営業をしていたときも、取引先である旅行会社に、「アンタ嫌いオーラ」を出す年上の女性がいて、その会社への訪問頻度が落ち、上司に怒られたことがある。

この苦々しい記憶を鮮明に覚えていて、今の会社のzoom面接時に「あなたの仕事上の弱みは何か?」という質問をされた際、すぐにこのエピソードを思い出し、「嫌われていると思ったら、すぐひるんでしまうところです」と回答した。

そして、
「その弱みを克服するために、今後あなたにできることは何か?」
と聞かれ、一瞬悩んだ挙句、

「嫌われてるとわかっても、どうやったら関係を構築できるかを考えたい」と答えて、採用してもらったのだった―――――

そうだった。だから、また逃げるわけにはいかないか。

会ったこともない、普段はチャットワークと月一のzoomミーティングのみの相手だが、約1年間広告を制作してきて、この会社のサービスの独自性、強みをわかっている。あとはどういう切り口で見せるか、魅力を際立たせて、必要としている人とのマッチングに貢献できるかが課題。

ここまで理想に燃えているのに。心が拒絶している。

「プロだと自覚があるなら、相手のいうことなんかいちいち気にせず、やるべきことをただやるしかないじゃない」
“プロ”なんて言葉を使って自分にハッパをかけてみたりして。

いや、でもさ。
そもそもお客さんだからって、言い方ってもんがあるでしょうよ。
人と人の付き合いなのに、そういう連絡の仕方をするその人間性がもう無理。モラハラ気質だよ。そんなんだからお客さん成約しないんじゃないの?もうこの人のために広告作る気力が湧かない。

「いや、それでもプロとして・・・」

きっと、心を病む人は、こうやって自分を追い込んでいくんだろうな。

私は、自分にそこまでスパルタできないようになっているので、病む手前でギブアップすると思う。自分を守るセンサーが働くみたい。
(つまり自分に甘い)。

ふと思い出した。会社勤めしていた時は、仕事で辛いことがあっても、同僚と愚痴を言ったりしてた。悩みを共有できる人がいれば乗り越えられてきたことを。

今はそれがないからなぁ。リモートワーカー同士の横のつながりは全くない。

そして、一昨日が誕生日だった私は、全然更新していないFacebookで繋がっている元取引先の人からのお祝いコメントに、返事もできていなかったのを思い出した。

ダメ営業だったのに、わざわざ時間を割いてコメントをくださるなんて、なんて優しい人たちなんだろう。厳しいことも言われてきたけど、最終的にいい関係になってるって、なんか、宝箱にしまっておきたくなるようなまばゆさがあるな。

そんなことを思い、やっぱり、もう少し踏ん張ってみるかと思えてきた。

むしろこのクライアントさんを利用して、
「苦手なお客さんとも良好な関係を構築するスキル」を身に付ける練習をさせてもらうか。私の財産になるはず。

もう少しやってみて、やっぱりしんどいと思ったら、「つらいです」と上長に相談しよう。

自分にやれるだけのことをやってもつらいなら、それは甘えじゃないし、
正直な気持ちを勇気出して誰かに伝える努力をするなら、その時点で逃げじゃないよね。

いや…甘えても逃げてもいいんじゃないか。日本人は「我慢は美徳」「石の上にも3年」「人に迷惑かけちゃダメ」で頑張りすぎなんだ。
病むくらいなら逃げていいんだ。もっと自分本位でいいんだ。自分にメリットがないと思ったらその場から去っていいんだ。最低限の礼儀さえ欠かなければ!!

いただいたサポートは、「生きててよかった」と思えることに使わせていただきます!