見出し画像

林伸憲監督と『暴れん坊将軍』の調査|大須観音骨董市で発見した掘り出し物

この記事では、『暴れん坊将軍』と林伸憲監督について語ります。

※一映画ファンの調査です。これを読んでご自身で調べられるのは自由ですが、当記事を根拠とした不確かな情報拡散はご遠慮ください。


◇シン・仮面ライダーSTORE in 名古屋PARCO

 先日、『シン・仮面ライダー』の企画展を名古屋PARCOで行っているという情報をインターネットで目にした。
 せっかくだから久しぶりに会う友人と連絡を取り、一緒に栄に行ってきた。

シン・仮面ライダーSTORE in 名古屋PARCO
『シン・仮面ライダー』等身大パネル
ショッカー戦闘員
仮面ライダー第2号の装着ヘルメット、ライダーベルト

 ひと通り見学したのち手持ち無沙汰になった後、友人が「大須に行こう」と言い、移動することとなった。


◇大須観音骨董市

 大須へ移動し、散策しているとハッと思った。「そうだった、今日は28日だ」

 毎月18・28日は大須観音で骨董市が開かれているのだ。

 既に時間は午後3時過ぎ、この日はお祭りが開催していたようで出店の片付けが始まっていた。心なしかいつもより人の多い商店街を足早に通っていく。

 骨董市も撤収し始めており、映画資料を置いてある店を見定めてササっと購入を決めた。


①東映京都・東京両撮影所から豊橋銀座東映宛ての封筒

東映京都・東京両撮影所から豊橋銀座東映宛ての封筒

 東映京都・東京両撮影所から豊橋銀座東映に送られた封筒。中身はない。以前に京都府の平安蚤の市で同じような封筒を買った方をTwitterの投稿で見かけたので、欲しくなった。


②『暴れん坊将軍』撮影風景”伸憲撮影中の写真(東映関係)”

”伸憲撮影中の写真(東映関係)”


 ”伸憲撮影中の写真(東映関係)”という文言に惹かれて手に取った封筒。
 店の方曰く「初期の『暴れん坊将軍』の撮影風景を撮った写真」「関係者しか持っていないからある意味珍しいよ」とのこと。中身は十数枚の写真。

 自分は専ら昭和30年代の映画を観ているので、その辺りの知識ならばそこそこあるつもりだが、それより少し後のテレビ映画は詳しくない。
 『暴れん坊将軍』といえば、自分は近鉄バファローズのチャンステーマや近鉄出身の中村紀洋の応援歌だったという偏った知識しか持ち合わせていない。

 しかし、この機会に買わなければ二度とお目にかかれないかも知れないと思ったのだった。


◇林伸憲監督について

 帰ってから調べてみると、『暴れん坊将軍』の監督に林伸憲という人物を見つけた。写真にはどれも同じ人物が写っている。この方が林伸憲監督かもしれない。

写真右奥


写真中央


写真右側

 しかしながら林伸憲氏について、Wikipedia等にまとめられた情報が無い。手持ちの資料に記載があるか調べてみることにした。


○キネマ旬報 日本映画監督全集

 1976年発行の『キネマ旬報 日本映画監督全集』に、顔写真はないもののプロフィールが見つかった。
 『暴れん坊将軍』の放映が始まる2年前である。

『キネマ旬報 日本映画監督全集』.1976.キネマ旬報社


『キネマ旬報 日本映画監督全集』.1976.キネマ旬報社.321頁

林 伸憲(はやし しんけん)
1931年7月11日、岡山県新見市の生まれ。本名・亮志。56年東映京都撮影所に助監督として入社。64年東映京都テレビプロに移りテレビ映画の監督となり『忍びの者』64ー65、『旅がらすくれないお仙』68ー69、『緋剣流れ星お蘭』69ー70ほかを演出。

林 伸憲『キネマ旬報 日本映画監督全集』.1976.キネマ旬報社.321頁


 他に東映関係で社内報『とうえい』に記載があるかもしれないと考え、自分の手持ちの1960~61年の社内報を当たってみたが見当たらなかった。
 例えば、テレビ映画監督に転向した1964年以降や『暴れん坊将軍』放映中の1970年代後半以降には記載があるかもしれない。


◇今後の調査

○写真に映る撮影風景の話数特定

 林伸憲氏が『暴れん坊将軍』の監督を務めたのは、『吉宗評判記 暴れん坊将軍』と『暴れん坊将軍Ⅱ』。
 現在、CS時代劇専門チャンネルで放映されている『暴れん坊将軍』シリーズの林伸憲監督回を録画してチェックしていくことにする。

○東海テレビに調査依頼

 愛知県の平日朝〜昼の時間帯に『スイッチ!』(東海テレビ)という情報番組が放送されている。
 そのなかの、昭和の写真に写る風景や人物を調査するコーナー「昭和すいっち」に調査依頼を出してみた。しかし、ほとんど古写真に写る東海地方の風景の現在を探しており、採用基準とズレていて選ばれる可能性は薄い。
 同番組で、松平健さんが「マツケンさんぽ」というコーナーを持っているので、可能であれば健さんと林伸憲監督の撮影当時の思い出話なども聞いてみたい。


 調査途中だが、とりあえず公開しておく。何か発見したら随時更新していく予定。

※一映画ファンの調査です。これを読んでご自身で調べられるのは自由ですが、当記事を根拠とした不確かな情報拡散はご遠慮ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?