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ApplicationGridってなに?~OracleWebLogicServer構築運用ガイド11gで学んだことをアウトプット~
※ この記事は書籍「OracleWebLogicServer構築運用ガイド11g」の内容を自分なりに解釈して記述したものです。
まず前提の話
クラウド時代になり、社会の期待は
「従来型の個別最適化された高コストなITインフラ」
から
「より効率的な統合インフラ基盤」
をとなっている状況です。
![](https://assets.st-note.com/img/1718865549383-tce9UwyBol.jpg?width=800)
ただ、変わらない部分もあるので、それを押さえておかないといけません。
ApplicationGridはすごい!?
戦略的な差別化領域企業の成長を支える基盤として
・高速高性能
・拡張性・スケーラビリティ
・安定性、信頼性、耐障害性
・運用管理性
の4つが重要だということです。
・高速高性能
インフラ基盤には複数のアプリケーションの集約実行環境として十分な処理性能を担保する実力が必要なんですよ
つまり高い基礎性ですねこの確保するための技術的な裏付けというものが求められているんです
・拡張性
複数のアプリケーションが稼働する環境は単一のアプリケーション基盤以上に利用者や利用頻度の増減が予想するのは難しいです
で、より良い高い拡張性スケーラビリティと言ったりしますが拡張性が必要ですよ
統合インフラ基盤は利用者や利用頻度の増減に対し、迅速にかつスムーズに対応できる能力がないといけない
・安定性、信頼性、耐障害性
複数のアプリケーションを稼働する基盤でその基盤に対する性能劣化や障害発生の影響がそのまま広く複数のアプリケーションに及ぶようでは問題ですよね!
これまで以上に高い安定性とか対障害性が求められます
・運用管理性
個々のアプリケーションやハードウェアの監視ではなく「全体としての運用監視」、個々のアプリケーションやハードウェアの入れ替えが「統合インフラ基盤全体に影響しない運用の仕組み」がなければ、統合インフラの運用の作業負荷は煩雑複雑化しますよね
また障害やスローダウンなどのトラブルを最小限にするために障害になる前にその予兆を検知する毎日障害発生した時迅速に勝つ確実に対処する影響は最小限にとどめる障害対応する機能とか
再発防止とか利用者への説明責任を果たすための原因分析機能
こういったものが強く求められていますね
アプリケーショングリッドはオラクルフュージョンミドルウェアにビルドインされた統合インフラ基盤を実現するためのコンポーネント群。
アプリケーショングリッドは、SOAなどオラクルフュージョン ミドルウェアの上位層の製品群に対し、上の4つの要素を提供するんだぞ!と。
また、アプリケーションクリッドを利用するアーキテクチャーを採用することでも、そのカスタム開発アプリケーションも同様にこの4つの要素を享受することができるんだぞ!と。
アプリケーションクリッドすごいんだぞ!と。
そう言っているわけか。
じゃあそのアプリケーショングリッドの中身は、一体何があるの?
![](https://assets.st-note.com/img/1718866932393-37lqoQQYsZ.jpg?width=800)
Oracle WebLogic Server
javie アプリケーションサーバーとしてアプリケーショングリッドの中核を担うもの
統合インフラ基盤としての4要素を提供しているもの
※別で記載
Oracle Coherence
Javaで動作するインメモリデータグリッド製品です。
インメモリデータグリッドとは?
インメモリデータグリッドは、複数のコンピュータのメモリを結合して、1つの大きなメモリ空間を作り出す技術です。これにより、高速なデータアクセスと高い拡張性を実現します。
キーバリューストア
Oracle Coherenceは、急激に注目を集めている「キーバリューストア」と呼ばれるデータ管理方式を採用しています。キーバリューストアは、データを「キー」と「バリュー」のペアで保存する方法です。この方法はシンプルで高速です。
高い拡張性や処理性能の改善、信頼性の向上
Oracle Coherenceは、複数のコンピュータのCPUやメモリを結合することで、システム全体の処理能力を向上させ、信頼性を高めることができます。
次に、「コヘレンスを使用したアプリケーション」について説明します。
コヘレンスを使用したアプリケーションのメリット
データアクセスの高速化
データベースなどのデータソースから取得したデータを、あらかじめメモリ上にロードしておきます。これにより、必要なデータにすばやくアクセスできます。ディスクにアクセスするよりもメモリからデータを取得する方が高速だからです。
データソースの性能や障害の影響を受けない構造
データの更新を非同期に行うことで、データソース(例えばデータベース)の性能低下や障害の影響を受けにくくなります。非同期更新とは、データを更新する際に、その処理を待たずに次の処理を進めることを指します。これにより、システム全体のパフォーマンスが向上します。
要するに、Oracle Coherenceは複数のコンピュータのメモリを使ってデータを高速かつ効率的に扱う製品であり、システムの拡張性や信頼性も向上させることができるということです。
Oracle JRockit
サーバーサイド 用途に最適化された Java vm
ウェブロジクサーバーや コヘレンスなどの Java 製品の実行エンジンとして安定性管理性および性能の向上を実現する
Oracle Enterprise Manager
ウェブロジックサーバーも含め、オラクルデータベースをはじめとするオラクル製品全般を一元管理1元監視するための統合管理ツール
ウェブロジックサーバー自身も管理機能は持っているが、それをさらに保管する形で運用管理性を向上させている
Oracle Tuxedo
C、C++、COBOLに対応する 実行環境として、様々なミッションクリティカル領域(非常に重要な、と言えと思ってしまう私w)で利用されている TP モニター
Tuxedoを使うと、C、C++、COBOLで作られたソフトウェアコンポーネントをサービスとして実行できます。また、TuxedoはWebLogic Serverと連携できるので、Javaからこれらのサービスを呼び出すことが可能です(WebLogic Tuxedo Connectorという機能を使います)。
またメインフレーム環境のCOBOLソフトウェア資産を活用してオープン化するための基盤としても利用される
メインフレームとは、大規模な企業などで使われる非常に高性能なコンピュータシステムのことです。
COBOLという古いプログラミング言語で書かれたソフトウェアが多く存在します。
これらのソフトウェア資産(既に作られているソフトウェア)を、より汎用的なコンピュータシステム(オープンプラットフォーム)上で活用することを「オープン化」と呼びます。
Tuxedoには、このオープン化を支援するための追加機能があり、それが「Tuxedo ART」です。
Tuxedoの追加機能であるTuxedo ARTは、こうしたオープン化を支援するためのマイグレーション機能を提供する
マイグレーションとは、ソフトウェアをあるシステムから別のシステムに移行することを意味します。
これによってメインフレーム環境のオンライン業務及びバッチ処理のプログラムを、オープンプラットフォーム上に載せ替えるだけでなく、さらに Java や SOA(サービス指向アーキテクチャ)と連携させて使うことも可能になります。
これによって、既存のソフトウェア資産をさらに有効活用できるようになるのです。
要するに、Oracle Tuxedoとその追加機能Tuxedo ARTを使えば、古いメインフレームのソフトウェアを現代的なコンピュータシステムに移行し、新しい技術と連携させて使えるようになる、ということです。
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