介護生活を乗りきるための呪文

急に毛色が変わりますが…
吐き出し場所が欲しいので独り言です。

いま、94歳の父と81歳の母の介護をしながら、
自分の時間を見つけては、大好きなハンドメイドでチマチマともの作りをしています。

たまたま、仲良くしている友人の飼っているパグが
亡くなってしまった事がキッカケで
ペットロスの方に何か癒しを…という事を考え始めたのですが、
今日はその話ではなく
「介護」の話。

友人のパグは17歳。
もう寿命だね、という年齢でしたが
最後まで「生きたい!」が溢れる愛らしいおばあちゃん犬でした。
友人は
「おーちゃん(彼女のパグの名前)の介護は、全くストレスがなかった」と爽やかに言うのです。
どんなに手が掛かっても、それをストレスに感じる事は微塵もなかったと。
「何もかもが可愛くて、何もかもが愛おしかった。」

片や、私の介護ときたら、
相手はパグではなく、両親ですが、
正直ストレスしかありません。
可愛くも愛おしくもありません…
ペットと比べるな、というのはもちろん分かった上で、
でも実は、私たちには絶対的に共通する想いがそこにはありました。
それは、
全ての事は、相手のためではなく自分のためにやっている、
ということ。
彼らがいなくなった後に、
「出来る限りのことはやった」
と自分に言い聞かせるためです。
「もっと何か出来たんじゃないか?」
「あの時、何でもっと…」
と思いたくない一心、
それだけが全ての原動力になっているのです。

おーちゃんと違い、私の介護対象はすげー文句を言います。
いい年して、人の悪口もメチャクチャ言います。
誉められるような事は自分の手柄で、
やっちゃった!事は全部人のせいにします。
過去に発言した都合の悪いことは何も覚えていません。

以前、ご両親を早くに亡くした方から、
「親の介護が出来るなんて羨ましい」と言われた事があります。
確かに恵まれてる、と思います。
思いました…。
今は何とも言えません。難しいです。

常に自分より賢く、パワーを持っていると思っていた親が、
体も小さくなり、同じことを何度も聞いてくるようになり、
いつの間にか、全てを自分に頼ってくるようになっている。
電球一つ変えられない、
放っておくと、何ヵ月も同じタオルやシーツで生活している…。
そんな姿を目の当たりにしないといけないのは、
結構キツイです。
若く賢くキラキラした記憶のまま残っていてくれたら、
それはそれで幸せな部分もあるのかも、と思ってしまいます。

毎日毎日、
「これ以上嫌いにさせないでくれー」
と思います。
もちろん、本気で嫌いになんかならないんですけど、
でも、だけど、
「明日の朝、目覚めないでー」と
「このまま天国に行ってー」と
布団を被って叫びたくなる。
実際、叫んでるんですけど。

でも、一日の終わりに、
そんな毒をしこたま吐いたあと、
「あれが最後の会話になってもいいの?」
と自分に問いかけるのです。
「本当に明日目覚めなかったら、
さっきのが最後の会話になるよ。
それでも私はこの先平気で生きていけるの?」

そしてビビってご機嫌を取りにいくのです。
自分のためだけに。

世の中の、介護生活をされている方々、
本当にお疲れ様です。
全ての方を尊敬します。
無理しすぎないで。
落ち込まないで。
少なくとも、あなたの存在が既に親孝行です。
グチったっていいじゃない!
だって子供だもん。
何か言われたら
「お母さん(お父さん)に似たのね」って言ってりゃいいよ。
と、自分に言い聞かせて今日も頑張ってます。

ふぅ…
最後まて読んでくれてありがとう♥️

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