見出し画像

アコーダー流 マスコットキャラクター制作の極意

最近、マスコットキャラクターの制作を
させていただくことが増えてきました。

今回は、担当させていただいたALVAMOS OSAKAハンドボールチームの
マスコットキャラクター案件の事例をもとに、
ヒアリングから制作、完成までの流れをご紹介します。

【ALVAMOS OSAKA】
大阪を拠点に活動する男子ハンドボールチーム。
関西初、トップリーグ(JHL)に参入。
↓ オフィシャルサイトもアコーダーで制作させていただいております。





1. お打ち合わせ・ヒアリング


まずはお客様が持っているイメージや、
キャラクターを制作する意図、今後の展開予定等をお聞きします。

ALVAMOS OSAKAの場合、以下のような
ご意見・キーワードが出てきました。

  • チームの認知度を向上したい

  • 今後SNSやオリジナルグッズの作成、他チームキャラクターとのコラボ、着ぐるみ等の展開が期待される

  • チーム名の由来である「太陽(日の出)」にまつわるキャラクター

  • クール、スタイリッシュ、スピード感のあるイメージ?


2. 方向性の決定・ご提案


いただいたキーワードをもとに、要件を整理し、
担当スタッフでブレストを重ね、方向性を固めていきます。

そもそも、マスコットキャラクターの持つ役割は、企業やサービスの
アピールはもちろん、他競合と差別化をし、
選んでもらう(見つけてもらう)ための仕組みづくり
だと考えています。

では、どうしたらユーザーの印象に残るキャラクターができるのか?
弊社では、以下の考えに基づき、
方向性、ターゲットの再定義を行いました。

企業(サービス)・業界の現状と課題を明らかにする。
その課題に対してキャラクターを使ってどう解決していくか?
制作する目的を固め、世界観を構築していく。

現状と課題
目的の明確化

  

このような考えのもと、メインターゲットを
「性別を限定しない若者層〜お子様を持つファミリー層」へ
設定させていただきました。

ブレストをもとに3方向をご提案

こうして誕生したキャラクターがこちらになります。

スピード感やスタイリッシュさとはかけ離れたこの腹の出具合。
ただ、そこにもちゃんと意図はあります。

シンプルなフォルムで、グッズ展開のしやすさも
採用いただいたポイントです。
従来のファン層から小さなお子様まで楽しんでいただける
グッズを展開していくことによって、
家族で楽しめる仕組みづくりをサポートし、
リピーターを獲得していきたいという想いがあります。

グッズ展開イメージ資料



3. 性格の肉付け


キャラクターの外見が決定し、そこからさらに内面の性格の
肉付け作業を、お客様と打ち合わせを重ね、設定していきます。
実際にキャラクターが活動する際の大切な指針になり、
その企業やサービスのらしさのアピールにも繋がるため、
性格の肉付けは非常に重要です。

本案件では、性格の一つに「最初はハンドボールの技術はまだまだひよっこ」という設定があります。
選手に混じって日々練習。日を重ねるごとにキャラクターが成長し、ハンドボールが上達していく。
これは、ALVAMOS OSAKAの、
「地域やファンのみんなと共に成長していく」
という姿勢にマッチしたもので、
最終的にキャラクターコンセプトである
「共に成長する」の軸となる性格設定となりました。

また、ALVAMOS OSAKAは、活動の一環でハンドボール教室を開いているため、参加者と共にハンドボールが上手くなっていくというストーリーを作りやすく、活動の軸にもなりうるコンセプトでした。

このように、ターゲット層に合わせ、活動内容とコンセプトを一致させていくことで、今後活動していくにあたっての軸になるのではないかと考えます。

4. ギャップの設定


印象深いキャラクターにするための要素、ギャップの設定です。
本キャラクターには、「普段は温厚でぽってりとしたフォルムなのに、試合になると変形してスピーディに動く」というギャップをもたせています。
スピードフォルムの他、いろんな形に変形できます。

試合になると変形してスピーディに!


このように、ただ単に可愛いだけでなく、意外性やひとクセつけることで、
キャラクターの性格に深みと個性を持たせています。


まとめ


キャラクターを制作する際、

・キャラクターの目的
・使用用途とターゲット層の設定
・企業(サービス)らしさを具現化した性格の設定
・ギャップや個性の設定

などの視点をもとに、お客様とヒアリング・ブレストを重ね、
唯一無二の「らしさをアピールできるキャラクター」を
制作するよう心がけています。

キャラクターは、制作して終わりではなく、
継続的に活用方法や効果を試しながら
運用方法を計画していくことが求められます。
アコーダーとしても、今後お客様と共に、
じっくりとキャラクターを育てていけたらと考えております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?