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日本史特化塾「合格への伴奏者(アカンパニスト)」特別講座 原始⑤ 弥生時代篇1


はじめに

模試と入試問題について、独自の分析により隅々まで知り尽くした協育の伴奏者が、問題を解く際に気をつけるポイントをお伝えしています。

① そもそもなぜ「弥生」時代なのか

「弥生」の由来とは

明治時代の初めにモースが大森貝塚にて縄文土器を発見しました。その後発掘調査が進む中で、縄文土器とは違う土器が東京の「弥生町」で発見されました。そこでこの土器を弥生式土器と呼ぶようになり、この土器が制作された時期を弥生時代と呼ぶようになりました。

「縄文」と「弥生」の共通点と相違点

模試を活用した学習法の一番のポイントは、共通点と相違点を常に確認することです。語句の理解を深めるとともに、模試や入試でよく間違えるポイントの確認にもなり、効果的に学習を進めることができます。

「縄文」と「弥生」の共通点は、ともに土器の名称から付けられたという点です。つまり、時代名は歴史上いくつか出てきますが、土器の名称から付けられた時代名は縄文時代と弥生時代の2つです。

「縄文」と「弥生」の相違点は2つあります。1つは土器の種類が異なることです。もう一つは、稲作の伝来により生活・社会が大きく変化したことです。この点についてもう少しくわしく見てみましょう。

② 縄文土器と弥生土器の比較

形状や性質などの違い

模試などでは、縄文土器は「厚手」「黒褐色」、弥生土器は「薄手」「赤焼き(赤褐色)」と表現される場合が多いです。しかし、現実には様々な形態や色彩のものがあり、一律に表現することは難しいです。そこで、模試でよく使用されるキーワードをお伝えします。

縄文土器を指定するキーワード

「厚手」「黒褐色」に加え、「深鉢形」「火炎土器(写真も注意)」

弥生土器を指定するキーワード

「赤焼き」に加え、「煮炊き用の甕」「貯蔵用の壺」「食物を盛り付ける高坏」というように、使い方と土器の名称をセットで覚えるのがポイントです。

③ 縄文時代と弥生時代の境目

土器の編年による境目

先程解説したように、縄文土器と弥生土器については、多少の違いは存在していますが、縄文晩期と弥生前期については、時期的にはっきりとした区別をつけるのは難しい状況です。つまり、最初は土器の名称から付けられた縄文時代と弥生時代なのですが、現実には土器だけでの時代区分は難しいのです。

稲作の伝来による時代区分

おそらく多くの受験生の方は、縄文時代は狩猟採集、弥生時代は稲作と覚えているのではないでしょうか。現在では、縄文時代は狩猟採集の時代で、弥生時代は稲作の伝来によって生活・社会が変化した時代と教えていることが多いです。次の特別講座では、稲作の伝来に着目して解説していきます。


お知らせ

日本史特化塾「合格への伴奏者(アカンパニスト)」とは、最難関国公立や医学部医学科合格を目標に、共通テストで確実に9割以上取りたい受験生や、最難関国公立に合格できる論述指導を求めている受験生向けのハイクラスなオンライン個別指導塾です。

自ら大学入試を受験した時には日本史で100点満点を取り、30年の教員経験においてはセンター試験で90点以上や100点満点の生徒を多数輩出した協育の伴奏者代表が、日本史特化塾「合格への伴奏者(アカンパニスト)」というオンライン個別指導塾を開設しております。

主な講座は以下の通りです。
「日本史において共通テストで9割以上確実に取るための学習方法」
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