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2023/11/23@江ノ島虎丸座

はじめましてnote。
これから初のツアーが始まるということで、noteをやることにしました。
本当はツアー前に「みんなにツアーに来てほしい!」という思いを綴るつもりでいたんだけど、物理的に全然時間がなかったのと、まだやってもないライブのことを予想して何か書くということができなくて、結局、昨日のツアー初日を終えての感想からスタートすることにしました。

今回の旅は、基本的には家族と共にキャンピングカーでまわる予定(一部除く)。
家族には毛むくじゃらの犬と猫も入ってます。
家族5人で、いざ鎌倉に前乗り。

小川コータ&とまそんの、とまそんの方のおうちの近くに車を停めさせてもらい、夕方海まで散歩にいくことに。
海まで徒歩10分の距離のはずが、子どもが道途中にある公園で(しかも遊具も何もないとこ)犬がまさにおしっこしやすいところの土を掘り返してそこにミニカーを突っ込むという遊びを永遠に繰り返していたため、なかなか海に辿り付かず。

それでも、なんとかすべりこみで海の夕陽の残り火を見た。なんだかこの街とこの風景は完全にセットなんだと思った。

わたしが住んでる街とも全然違う、海の匂い。
わたしの街よりも人が多い分、マリンスポーツの種類も豊富そうだった。いろんな人が、それぞれの形で海と戯れてた。まさしく、海が生活の一部。

どうしてもわたしの住んでる街と比べてしまうんだけど、鎌倉は、挨拶を交わす文化で安心した。うちの街も、大人も子供も知らない人もみんな挨拶するから、鎌倉でも地元と同じように、すれ違う人たちと挨拶ができた。挨拶って、なんかお守りみたいだなって、いつも思う。

散々公園と海で遊びまわって疲れた我が子は、戻ってお風呂に入ったらすぐに寝てしまった。わたしはこの機を逃すまいと、次の日ツアーの初日なのに、余裕ぶっこいてとまそん家で夜11時まで居座った。美味しいご飯と、美味しいお酒と、久しぶりの会話に花が咲く。終わりたくないけど、明日はライブなのでしぶしぶキャンピングカーに帰る。

翌日。朝から家族全員でとまそん家で朝おやつをいただく。とまそんちは、私たち家族の時間も尊重しつつ、でもふと絶妙なタイミングで「お茶でもどう?」と言ってくれるような人たち。それってたぶん、本人たちの性分もあるけど、この鎌倉の街がそうさせるところもあるんじゃないかなと思った。
相手の大事なものを理解して、ちょうど良い距離感でもてなしてくれる。そこがとても都会的だと思ったし、普段からご近所付き合いの多いこの地域の特性でもある気がした。

またまた楽しい時間はすぎ、すっかりライブ会場の入り時間が迫っていた。
元気満タン、時間にも余裕をもって出発したつもりが、甘かった。
鎌倉から江ノ島間の道路の渋滞を全く加味していなかったのだ。
前日の夜調べた時は、会場まで車で12分となっていたのに、いま調べたら30分になってる!
慌てて車を走らせるも、渋滞が緩和されるはずもない。ツアー初日から、入り時間に遅刻するという失態を犯してしまった。
※後で聞いたら、みんな綺麗な海を眺めながらドライブするから、スピードがゆっくりになるんだって。渋滞の理由が素敵すぎやろ。

会場に着くやいなや、速攻準備。初めてのツアーで、しかも機材も全部1人でセッティングせねばならない。何か一つでもトラブルがあったら終わる。そんな状況で遅刻して、さっきまでの余裕は遥か宇宙へ飛びたっていった。

ある程度セッティングが終わったら、店主の河原さんが「何か飲む?」といって、ビールをご馳走してくれた。それでやっと心が落ち着いた。このとき、今日はお酒の力を借りるしかないと確信した。

ライブは対バン形式で、最初に小川コータ&とまそんの出番。とまそんとはもう15年来のつきあいで、小川コータさんも、なんやかんやで出会って7.8年ぐらいは経ってる。それでもこうやって、たっぷりコタトマのライブ見るのは久しぶりだった。改めて聴く彼らの音楽は、鎌倉(湘南)の景色そのものだった。老若男女、みんなが楽しめる。それは彼らが鎌倉で活動する中で、きっとずっと大事にしてきたことで、誰も置いていかないよというメッセージが、ライブの端々から感じた。

そしてついに、自分のライブ。もう、やるしかないので、やりました。セットリスト以外、何もかもノープランだったけど、伝えたいことは、ちゃんと伝えられた、、、ような気がする。(詳しい内容を知りたい方は、ツアーに来ることをお勧めします)

出口付近でお客さんを見送りながら、久しぶりの顔をたくさん見た。チャットモンチーの頃からお世話になっている人やファンの人たち。みんないい顔してたな。それだけでもう、本当に良かったと思える。自分のライブももちろんだけど、コタトマと、江ノ島でライブして、その空間を喜んでもらえたという感触が、何事にも変え難い。

夕暮れライブの名にふさわしく、演者もお客さんも絶景を眺めながらのライブで、さらにライブが終わる頃の夜景も素晴らしかった。この街はずっと、人の心を照らし続けている。

ライブ会場に、大好きなスチャダラパーのボーズさんが遊びに来てくれていた。
「ライブのMC、ブルースのおじいちゃんのライブ並みにしゃべるね」って言われて、なぜか嬉しかった。初めて1人でライブして、ちゃんとしゃべれるかだけが不安だったけど、蓋をあければほとんどの曲間でしゃべっていた(今後改良の余地あり)。
ボーズさんは、いつも安心感をくれて、新しい発見をくれて、いつももらうばっかりでお返しができてない。今度また徳島をゆっくり案内したい。

翌日(つまり今日)、ボーズさんが教えてくれた美味しい鎌倉のハンバーガー屋さん「グッドメローズ」にハンバーガーを買いに行った。そこの店主が、昨日のライブにも来てくれていた。話してみるとなんと同い年で、しかもなんかすごく柔らかいマシュマロみたいな優しい空気を身に纏っている、とても素敵なひとだった。お店も良い雰囲気が漂ってて、地元で愛されているのがよくわかった。店の屋上でライブもできるとのこと。こりゃあ次回は是非ともここでやらせていただきたいなぁー。

そんなこんなで、鎌倉を出発しました。
明日は伊勢でライブだよ!

accobin

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