布のような器

…という名前の食器シリーズがあるんです。
詳細は下記URLにて

お花と雑貨をあつかうお店に並んでいました
厚みのあるキャンバス地を思わせる手触り
しかし、とても薄くて軽い
持った感覚は、うすはりグラスと同じくらい
どこでどうやって作ってるのか

その場ですぐに調べました
疑問がすぐ解決される便利な時代です

佐賀県の有田焼!びっくり
こんな一面もあるのか
有田焼といえば、豪華な絵付けが施され
釉薬でツヤツヤしていて、重厚感があるもの
抱いてきた印象がパンッと砕かれました
不思議な存在感があって、目を奪われます
しばらく眺めたり、そっと撫でたりしていました
持ち上げたのは最初だけ
落としそうな軽さに怯えて持てなくなった
自分の手が信用できない 人間なのに

工芸品を眺めたり調べる趣味があります
専門知識はほとんどないです
詳しい流派や歴史はほんとにわからない
全国にある伝統的な陶芸の資料を読んだりと
一度は知ろうとしたんですが奥が深くて…
おいおい知っていけばいいか、と諦めました
きれいなものを見たいという気持ちの延長
それだけで充分たのしめているので、満足

工芸品好きが高じて、美術館の展示予定を調べ
「日本全国伝統工芸展」に行ったりします
だいたい年配の方しか来られていないため
若い者を見かけるとソワソワするようで
立ち止まるたび、声をかけられそうになる
それをふわりとかわしながら見るのがちょっと大変
けっきょく何周もします
去年だったか たしか場所は高松市美術館
偶然に益子焼で知られる「濱田庄司」さんの作品展に出会したときは、感動しました
器を見てカッコいいと思った、はじめての経験
作品集を買わなかったのを未だに悔いています

こんなふうに器が好きなわりに
実生活では割れていい器ばかり使っています
なんせ、とてもそそっかしい
繊細なものが好きなのに所作が粗い

いい歳になったことだし、改めようかしら、所作。
いいものをつかえるおとなになろう2023

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