見出し画像

桜並木のT-BOLAN

 今日は4月1日ということで、映画が安かったので、映画館のハシゴ、ダブルヘッダーを実施した。
そういえば、、、昨年の4月1日も映画館へ行ったことを思い出した。TOHOシネマズで「やがて海へと届く」を観た。衝撃だった。軽い気持ちで観に行ってとんでもないものを観たと思った。翌4月2日には普段歩かない道を散歩した。この二日間の様子は初期のnoteに記録している。チューリップを撮影したことを覚えている。一年前の今日には桜は散っていたような気もするけど、今年は今も健在だ。

ここから映画の感想

今日の一本目は「わたしの見ている世界が全て」
一回観ただけでは情報を整理しきれていない。何か事が起きても、それの本質は明かしてくれない。トラブルが起きても解決しようとしない。家族が議論するシーンがあるが、そこでの結論も二転三転する。
でも痛みを感じる。
映画観ていて不思議だったのは、主人公の熊野遙風に対して、嫌悪感を持たなかったこと。自分の考え方とはまるで違うし、結構過激だけど嫌じゃない。
この映画は自己責任論にも言及している。
この映画の原案は中川龍太郎。昨年の4月1日に観た「やがて海へと届く」の監督も中川龍太郎。偶然だが納得もした。

二本目は「センキョナンデス」
選挙演説を楽しむプチ鹿島とダースレイダーが監督のドキュメンタリー。
自民松川るい、立憲辻元清美、菅直人元首相の夫人菅伸子の演説がよかった。
京都での維新の吉村大阪府知事の演説の時の様子は衝撃的だった。
安倍元首相が銃撃を受けた当日の様子が流れているシーン、その後辻元清美が演説をするシーンでは劇場内で鼻をすする音が劇場内の何箇所かで聞こえた。私は鼻炎持ちだから、映画の序盤から左鼻が詰まっていたが、このタイミングで鼻をすすると泣いてるように思われるんじゃないか、という自意識が発動して、鼻をすするのをやめていた。偶然にも、詰まっている左鼻から右鼻に呼吸が移行したから、終盤は苦しむことなく映画を楽しめた。今回の香川1区、大阪、京都編も面白かったが、個人的には次回作の沖縄編が楽しみ。やっぱり、権力を茶化すのがお笑いのあるべき姿だと思った。

映画館から映画館への移動には徒歩で40分かかった。途中川沿いを歩いたとき、ちょうど花見客がマイクを持って歌っていた。白髪混じりの男性がT-BOLAN「離したくはない」を熱唱していた。低くて太い、ちょっとしゃがれた歌声だった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?