休学
休んで、学ぶ
昨年の夏、大学のプログラムでフィリピンに1か月間滞在しました。
帰国し、気がついたら大学3年生の8月。
「さて、これからどうしようか、、、」
就活か、進学か、はたまた違う道を行くか。
2度目のフィリピンでしたが、子どもたちと接する中で感じたことや学んだことが沢山あり、それらを振り返って自分自身と対話しながら整理するには帰国して数週間は必要でした。
一緒にプログラムに参加した同志と呼べる仲間にも出会えて、帰国後も沢山語り合う中で自分のやりたいことが整理されてきた一方、どんな世界(業界)ならそれができるか、どのような方法や選択肢があるのか、もしくはないのか、その時の自分にはよく分からない状態でした。
今から就職活動をして社会に出るには未熟な部分が沢山あるし、今の自分には知らない選択肢もきっとある。
だから、そんなに焦る必要もないのでは。
そんな風に思うようになってきました。
結局、1年間休学して、新しい環境に身を置きながら社会で働く経験をしようと決めました。
幸い、周りにも卒業を遅らせる人や、休学をして何かを追求することに時間を使う選択をする友達が多くいたおかげで、前向きな気持ちで休学という選択をすることができました。
フィリピンを始め、ベトナムやコートジボワール、そして日本国内でも。
これまで様々なフィールドで活動して経験したことや大学での講義で学んだことを引っさげ、学生という立場で社会に出て1年間働き、様々な人に出会う。
新しい環境や人との出会いの数だけ、新しい「世界」や「生き方」を知ることができる確信はありました。
休学の1年間がどれくらいの濃密度になるか、全て自分次第だということも理解していたし、きっと価値ある時間にできるという根拠のない自信だけはなぜかありました。
そして今
カンボジアの田舎町で、医療系団体の学生インターンとして活動して1か月が経ちました。
(話が飛びすぎ?)
初めてのカンボジア。17か国目。
教育学専攻だし、医療の世界はドラマでしか観たことがありませんでしたが、こんな自分でも活動することができています。これまでの人生で入り込んだことのない、全く新しい世界の最前線です。
休学中の活動先を探すにあたって、最初は「教育」を前面に押し出しているところばかり調べていました。
しかし、なかなかピンとくるものに出会いませんでした。
そこで、「子ども」という軸だけに絞り、少し違う視点からでも教育を考えることはできるのでは、という考えに変えてみました。
すると、今活動している団体を見つけ、小児がんの子どもたちに対してできることや、【医療×子ども】という視点から自分にもできることがあるかもしれないと思いました。
何より、新しい世界に飛び込むことで自分の視野を拡げることができるのではないか、
これまで深く考えることのなかった「病気」や、時には「死」と向き合う中で、「学び」が持つ意味とは何か、
とっても有意義な時間になりそうな気がして、応募を決めました。
そして、長期間活動することで、これまでの短期間の介入とは異なる種類の活動ができる点も魅力でした。
フィリピンでの活動を終えてから書いたレポートを読み返すと、
実際に行った短期間の活動については、
長期的介入の視点からの貢献の実践と学びについては、
とまあ、偉そうにツラツラと書いてありました。
要するに、1年間毎日子どもたちと顔を合わせながら活動する経験もまた、とても貴重な学びになるのではないかと思ったわけです。
と、ここまで長々と書いてみましたが、直感と勢いで動いた部分も大きく、ここに書いたような理由は後付けだったりもします。
でもそれでいいのかも!?
ここに来てまだ1か月ですが、毎日頭が飽和状態になるくらいの情報量と学び、新しい人との出会いが沢山あり、とても充実した日々を過ごしています。
人の数だけ生き方があって、魅力的な方々ばかりです。
自分はどんな生き方をしようかな。
依然、お先は真っ白です。
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