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魂を癒すハイヤーセルフとの旅(6) ~王家の苦しみを解放(前編)~

【王家の長男として生まれた王子・ヘンリーの宿命】

セラピスト:ちはるさん by オンライン
ちはるさんは、セラピストとしての経験年数は浅いようですが、落ち着いた話し方の中に、するどい洞察力を備えていました。私は自分を紹介しているうちに、警戒心は完全に解け、心の奥で語り合っている気がしました。
そして、ちはるさんは上手に私を催眠状態に導いてくれました。

(ちはる):何が見えますか?
(りんた):城壁の上から、ぼんやりと遠くの景色を眺めている。とても素晴らしい景色だ。森と湖に囲まれた美しい国。中世期のヨーロッパかな? 立派な城の城壁に僕は立っている。僕は30代位の男だ。兵士ではない。   身なりからして高貴な身分の人かな?

ちはるさんの手引きによって、ほどなくその人物が、某国の王家の長男として生まれた王子、ヘンリーであることがわかった。私(りんたろう)は、ヘンリーと一体化した。

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ヘンリーは、迫りくる隣国との戦争を前に、苦悩していた。
戦争となれば、総力戦となり、多くの人命が失われる。何とか戦争を回避できないものか・・。

彼は幼くして、王位を約束された自分の宿命に目覚め、それにふさわしい資質を持っていた。賢王である父(国王)、聡明な母(皇后)、期待に応える王子。そんな王家に襲いかかる現実。

【ヘンリーの決断】
ちはるさんは何故か、ヘンリーの母(皇后)を登場させた。母の心をのぞくことで、ヘンリーの生い立ち、信条や思考パターンを理解するためだろう。確かに、言葉以上のことを理解することになった。

(ちはる):あなたのヘンリーに対する期待をお聞かせてください。
(ヘンリーの母):ヘンリーには・・、国民を愛し、国民に慕われる王になって欲しい。

真剣なまなざしで、嬉しそうでもなく、悲しそうでもなく、ただ、言葉には深い意味が感じられた。王家というのは、そういうものだったのか。   華麗に見える一族は、そんなことを考え、苦悩する人たちだったのかと。 この言葉を聞いた時、私は、全身の毛が逆立つような衝動を覚えた。

国王(父)は、聡明な王子の意見を待っていた。
それに呼応するように、ヘンリーが国王に進言したのは、戦争回避だった。
そしてその手段は、愛する我が子を人質として差し出すことだった。
王位継承が決まっているヘンリーの息子となれば、取引としては十分な条件だった。(つづく)

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