足りない引き算

息子に足し算を教えていて、画用紙の上に置いた折り紙を数える。
上の段に3枚の折り紙、下の段に4枚の折り紙。
3+4はいくつかと尋ねると、息子は折り紙の数を数えて7と答える。

そんなやり取りを何度か終えると、退屈してきたせいか、
息子からの質問攻撃が始まった。

息子「7枚の折り紙、一枚折ったら何枚残る?」
パパ「6枚。」
息子「もう一枚折ったら?」
パパ「5枚。」
そんなやり取りが続き、ついに折り紙が0枚になった。
それでも息子の質問は止まらない。

息子「もう一枚折ったら?」
パパ「えっ、もう折り紙ないよ。だから答えは折れないだよ。」

息子「それでも折れたら?」
パパ(そう来たか、息子は時々、仮定法を使って追撃してくる。)
「それじゃあ、息子君の棚から折り紙一枚借りてきていい?」
息子「うん。」

パパ「小学校じゃあ、やらないかもしれないけど、
数にはマイナスっていうのがあるんだよ。」
息子「マイナス?」
パパ「そうそう、折り紙一枚借りたから、後で返さなくちゃね。」
息子「ふーん。」

わかったんだか、わかってないんだか、
とりあえず急場をしのぐことはできた。
よくよく考えてみると、詰込み教育世代の私からすると、
算数や数学の意味や意義ってほとんど考えたことがなかった。

急場しのぎの「マイナス」が「借りてる」ってことも、
頭じゃわかっていても、実感としてなかったというのが実のところ。

息子に勉強を教えていると、いつの間にか勉強していることが多いなぁ。

お読み頂いありがとうございます。記事が役に立てばうれしいです。このエリアまで読んで頂いた方が、これまでもこれからも幸せでありますように。