博士が選んだキャリアパス|山田 真介 氏(株式会社フィックスターズ・エンジニア) #博士の選択
※記事の内容は掲載当時(2017年)のものです。
産総研でのポスドクとしての勤務を経て、フィックスターズのエンジニアへとキャリアチェンジを行った山田氏。「民間企業で働くことはかっこいいことだし、研究者以外にもかっこいい姿はある」と語る彼に、博士課程出身者としてのキャリア選択についてインタビューを行った。
※本インタビューは”Speed up your Business” をコーポレートメッセージとして掲げるソフトウェアカンパニー、株式会社フィックスターズ様ご協力のもと実施いたしました。
仕事のためではなく、自分の好奇心を満たすための”社内勉強会”
ーフィックスターズではどのような業務を担当されていますか
2009年に入社し、今は量子コンピューティング事業の立ち上げに関わっています。他には、ここ1年だと画像処理プログラムのCPU向け最適化や、Linux向けに作られたサーバプログラムのWindowsへの移植などに取り組んでいます。当社は部署単位ではなくプロジェクト単位で人が動いているので、私はいくつか並行してプロジェクトを進めています。入社して8年になりますので、リーダーとしてマネジメントする立場になることも増えてきました。
ープロジェクトが並行していると技術のキャッチアップも大変そうですね
あまり苦に感じることはないですね。少し話は逸れますが、常に新しい情報を取り入れるためにも、社内勉強会を活発に開いています。これはプロジェクト横断型で柔軟にやっています。技術トレンドや個人的な興味のあるテーマをそれぞれ持ち寄って「さて何を勉強しようか」という感じで勉強会のテーマを決めています。実はこの勉強会が直接仕事につながったこともあるのです。Raspberry Piのようなボードコンピュータを買って勉強会で遊んでいたところ、そのコンピュータがそのままお客様のプロジェクトでの調査に使えたということがありました。あの時は本当に偶然だったのですが、たまには遊んでおくものだなと思いましたね。
ーどのくらいのぺースで勉強会を開催しているのでしょうか
各テーマについて隔週で開催しています。それぞれ興味のある会に参加している感じです。みんな純粋にプログラミングが好きなので、仕事のためというよりは自分の好奇心を満たすために参加している人が多いような感じがします。プライベートでプログラミングを書いている人もいますし。
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