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この世にたやすい仕事はない 感想文

読みやすくて、寝る前とかにすらすらと読めた。
読み終わった時の感想は「本当にこの世にたやすい仕事などないなぁ」とぼんやり思った。

この本に出てくる仕事は
一見すると簡単に思える仕事が多いが
進むにつれてその仕事の中でちょっとした問題が起きたり、疑問があったりでソレを解決しようと進行するのが楽しかった。

特別に大きな事件は起きないけど
主人公が首を傾げる程度の問題が起きる。
物語語りには5つの紹介された「簡単な仕事」が登場するのだけど、進むにつれて主人公の情報(年齢とか)が小出しで分かってくるのもとても良かった。

最後の章では過去の仕事で携わった人も出てきたりと、そういうちょっとした繋がりも感じれて楽しかったなぁ。

後は、各仕事現場の指示役の人が
それぞれ癖があるのが面白かった。

読む前は、お仕事小説かぁ、、どんなだろう。って日々仕事のことを考えたり、休みでも仕事について考える事があるから多少気が重く
手にとっていなかった本だった。

なぜ、そんな気持ちだったのにこの本を読んだか。

それは先週まで読んでいた小川糸さん「針と糸」というエッセイで小川糸さんが
読んでいる本のタイトルで挙げていたから。

そう、このエッセイの影響。笑


好きな作家さんのエッセイに影響されがち。

結果、物語の世界観をすごく楽しめたし
ちょっとしたファンタジーすら味わった。


楽しい一冊でした。

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