見出し画像

③Grab解剖

ヨシムラタクヤのライドシェアについての話、全然好評じゃないのですが本人はかなり楽しいのでどんどん書いていきます。
今回からは数回に分けて、主要なライドシェア各社の4半期決算をGPTに食わせて問答しながら各社の事業に迫っていければと思っています。
ライドシェア各社、大体同じような事業セグメントなんだろうと思っているのですが、GMVに占める事業セグメントのシェアとかはもしかすると違うのかもな〜などと思っているので、その辺から調べていきます。
ということで今回はGrab編です!

とりあえず、最新の四半期決算のPDFを食わせて
①どんな事業セグメントがあるの?
②全体のGMV、売上高、EBITDA
③事業セグメントごとのGMV、売上、EBITDA
あたりを今回の記事ではまず確認して、その後は別記事で問いを立てながら調べていこうと思います!

①どんな事業セグメントがあるのか

それぞれの事業内容が気になっちゃいましたので、ガッツリ調べたいのですがいったん今回は概観をさらって事業内容については機会を改めて調べてみることにします。
デリバリー事業(Delivery):
Grabのデリバリー事業は、主に食品配達サービスを提供しています。このサービスでは、レストランや食品店から顧客のもとへ食品を配達します。利便性と速さを重視したサービスで、多くの都市部で人気を博しています。

モビリティ事業(Mobility):
モビリティ事業は、Grabの主要なサービスの一つで、主にタクシーやプライベートカーの配車サービスを提供しています。ユーザーはアプリを通じて車両を呼び、目的地までの移動が可能です。ビジネスパーソンや日常の移動に便利な手段として利用されています。

ファイナンシャル事業(Financial Services):
このセグメントは、主に金融サービスを提供しており、支払いソリューション(GrabPay)、ローン、保険など多岐にわたります。このサービスは、消費者や小規模事業者に対して金融アクセスを提供し、経済活動をサポートすることを目的としています。

エンタープライズ事業(Enterprise Services):
エンタープライズ事業は、企業向けのソリューションを提供しています。これには、物流サービスやデータ分析、広告プラットフォームなどが含まれます。企業が効率的にビジネスを運営できるよう支援するサービスが中心です。

②2023年Q3の企業全体のGMV、売上高、EBITDA

・GMV:$5340百万→約7000億円
・売上高:$615百万→800億円
・調整後EBITDA:$29百万→約38億円
これが四半期の数字なので、純粋に4倍すると年間のGMVは2兆円超、売上高は3000億円越と考えると超巨大です。
ただ、数字自体は人口や物価によって全然変わってくるのでデカイなーくらいの意味しかないのかなと思っています。
GMVに占める売上高比率が11.5%、売上高に占めるEBITDA比率って聞いたことのない指標ですが4.75%。こちらの数値を他のライドシェアサービスと比べてみることが有意義なのかなと感じます。

③2023年Q3、事業セグメントごとのGMV、売上、EBITDA

・事業セグメントごとのGMV構成比
デリバリー事業: $2608百万 →約340億円
モビリティ事業: $1407百万 → 約180億円
ファイナンシャルサービス事業: $1275百万 → 約165億円
エンタープライズと新規事業: $50百万 → 約6.5億円

GPT君に作成依頼

・事業セグメントごとの売上構成比
デリバリー事業: $306百万 → 約40億円
モビリティ事業: $231百万 → 約30億円
ファイナンシャルサービス事業: $50百万 → 約6.5億円
エンタープライズと新規事業: $28百万 → 約3.6億円

GPT 君に作成依頼

・事業セグメントごとのEBITDA構成比
デリバリー事業: $88百万 → 約11.4億円
モビリティ事業: $180百万 → 約23.4億円
ファイナンシャルサービス事業: -$68百万 → 約-8.8億円(負のEBITDA)
エンタープライズと新規事業: $21百万 → 約2.7億円

GPT君に作成依頼

事業セグメントごとのまとめ(GPTくんにまとめてもらった)
デリバリー事業
デリバリー事業はGMVが2,608百万ドル(約339億円)に対して収益が306百万ドル(約39.8億円)を上げており、GMVに対する収益の割合は約11.7%です。EBITDAは88百万ドル(約11.4億円)で、収益に対するEBITDAの割合は約28.8%となり、比較的高い運用効率を示しています。

モビリティ事業 モビリティ事業は、GMVが1,407百万ドル(約182.9億円)で、これに対して収益が231百万ドル(約30億円)となっており、GMVに占める収益の割合は約16.4%です。EBITDAは180百万ドル(約23.4億円)で、収益に対して約77.9%となり、このセグメントの高い収益性が際立っています。

ファイナンシャルサービス事業 ファイナンシャルサービス事業のGMVは1,275百万ドル(約165.8億円)でありながら、収益は50百万ドル(約6.5億円)となっており、GMVに占める収益の割合はわずか3.9%です。EBITDAは-68百万ドル(約-8.8億円)で、収益を上回る損失を計上しています。

エンタープライズ & ニューイニシアティブ事業 エンタープライズ & ニューイニシアティブ事業は、28百万ドル(約3.6億円)の収益に対して21百万ドル(約2.7億円)のEBITDAを記録しており、収益に占めるEBITDAの割合は75%に達しています。

総括 グラブのデリバリーとモビリティ事業は、GMVに占める収益の割合が高く、特にモビリティ事業はEBITDAが収益に占める割合が非常に高いことが突出しています。一方で、ファイナンシャルサービス事業はGMVが大きいにもかかわらず収益の割合が低く、現在は赤字を記録しています。エンタープライズ & ニューイニシアティブ事業は小規模ながらも効率的な運営をしていることが分かります。これらの数字は、各セグメントの成長戦略と効率化の方向性を示唆しています。

Grabは売上が立ちやすいのはデリバリー事業でそこそこ利益も出ているんだなーということ、配車領域はめちゃくちゃ利益率いいんやなということがわかりました!軽く調べたら乗車料金の20%とのことで納得です。
一方で、2017年からGrabPayやっているし保険とかレンディングも最近始めているのにまだEBITDAがマイナスなのは意外でした。
ライドシェア事業はやはりバランスシートをフルマックスに活用する事業な感じがして最高に面白いですね。
もう少し色々調べてみようと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?