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“場”のエネルギー -共通のゴールに向かって身体を動かす-

アカデミーヒルズは、慶應スポーツSDGsとのコラボレーションで「スポーツを活用して、私を、組織を、地域を元気に!」をテーマに3回のシリーズ講座を展開しています.
第2回「企業や組織でスポーツを活用してSDGsを達成するために」を10月24日に開催しました。

ゲストスピーカーの樋口毅さんは、健康経営の社会実装に長年取り組まれており、多くの企業で講座のファシリテーターを務められているので、場を温めるためのアイスブレイクを沢山お持ちです。この度の講座でも7~8名のグループに分かれて体を動かしての簡単なアクティビティを行いました。その中の1つを紹介します。

拍手&ハイタッチ
最初に全員が広いスペースへ移動して、各グループごとに隣の人とハイタッチができる距離で円形をつくります。
そして、まず自分の両手で1回叩いた後に両隣の人とハイタッチを1回します。次は2回叩いてハイタッチを2回、という流れで1回~10回、10回~1回、1回~10回をグループ対抗で行いました。
一人でも間違えたら最初からスタートになるので、会場の緊張感が少し高まったようでした。
各チームともに、タイミングを合わせるために「イーチ、ニーイ、サーン…」と声を掛けあいながら、そしてお互いに目で合図を送りながら調子を整えていました。
無事に終わった瞬間、全員が自然と拍手でお互いを称えあい、まさにチームビルディング、チーム力が高まった瞬間でした。

アイスブレイクとして様々なアクティビティを行いますが、身体を動かすことで効果が大きく高まることを実感しました。
身体を動かすことで少しずつ体温が上がり、その結果会場の温度も通常よりも上がっていたと思います。
そして、ただ身体を動かすだけではなく、共通のゴールを目指すこととセットにすることでチームビルディングに繋がります。
考えてみれば、コロナ禍が落ち着いても人と触れ合う機会は以前より減っているのではないでしょうか。しかし身体を動かすこと、そして人との触れ合いが大切だと改めて認識しました。


そう思っていたら、11月1日に開催したイベント「『フラット・マネジメント』で考える」の中でも、身体を動かすことの大切さに言及された場面がありました。

ゲストの津田賀央さんは、2015年から長野県富士見町へ移住をして、同町役場の移住促進施策の一環としてコワーキングスペース「富士見 森のオフィス」を立ち上げ、現在も運営代表を務めていらっしゃいます。

イベントの中で、「併設されている『森のオフィスLiving』で企業研修やプロジェクトチームという単位の合宿をして、キャンプや野外活動、料理を一緒に作ることで人と人との距離感がぐっと縮まる、共通の目的に向かって身体を動かすことは本当に大切!」と語ってくれました。


私の興味・意識がそちらに向いているからだと思いますが、別のイベントへ参加したときにも同様の印象を感じたことがありました。
11月2日に開催されたSocial Breakfastに登壇された「一般社団法人つなげる30人」代表理事の加生健太朗さんのお話でした。

2017年に「渋谷をつなげる30人」と行政、企業が協力をして、渋谷の落書きを消すという作業を行ったときの動画を見せてくれました。落書き消しの作業を終わった瞬間の参加者の表情、達成感が素晴らしかったのです。
これも、共通の目標に向かって身体を動かしていました。


共通の目標に向かって身体を動かすと何故いいのか?
という疑問に対して、ヒントになる本を六本木ヒルズライブラリーで見つけました。

この本は、「駅の雑踏を人とぶつかることなくスムーズに動けるのはどうしてか?」という問いからスタートしています。
身体が動くということはそこにエネルギーが発生しています。そのため、雑踏の中でエネルギーが密になっていますが、無意識のうちに疎の部分を感知して動いているのではないか、ということです。
この考えを「共通の目標に向かって身体を動かす」ことに当てはめると、目標に向かって皆のエネルギーが集約されて、同じ方向へ放たれるイメージを持ちました。

この物質としてのエネルギーは、オンラインではなくリアルだからこその効果だと思いました。
コロナ禍を経験して、自分の心地よい人との距離感が以前より遠くなっている気がしています。
そこを一歩縮めてみることでエネルギーの効果が大きくなるかもしれないですね。

アカデミーヒルズ 熊田ふみ子

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