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“知らないことを知る”楽しさ-ブックナビクラブで紹介された本(2022年5月)-

アカデミーヒルズの会員制ライブラリーでは、メンバー主体の活動としてメンバーズ・コミュニティ(略して、MC)があります。2005年から活動している一番の老舗MCの「ブックナビクラブ」を紹介します。
毎回、「自分の好きな本を持ち寄って、“この本の何が良いのか?”を紹介する」という、とてもシンプルな構成です。
5月の定例会で紹介された本をお知らせします。

1冊目は『防衛事務次官 冷や汗日記 失敗だらけの役人人生』です。こちらを紹介してくださった志治さんは、
「元防衛省官僚による仕事論の本です。著者が入庁してから事務次官に至るまでの、防衛省での仕事、活躍が描かれています。私は官僚の方の仕事は全く知識がありませんでした。しかしこの本で日本の優秀な官僚の方の気概と行動で日本が守られているのだと実感しました。」とのことです。


2冊目は、『吉野弘の世界』(ユリイカ2014年6月臨時増刊号)です。
こちらはを紹介された鹿田さんは、
「我々夫婦で共感し合った、吉野弘さんの詩を皆さんと共有したいと思います。仕事が忙しいときの合間、ちょっと時間があるときに、ちょこっと見てくださいませ。ホッコリと、そして考えさせられる詩です。吉野弘さんはご苦労を重ね、ご心労が多かったとお聞きしています。そのような状況の中、死生観や家族観、仕事観などの様々な観点を、『人間とは、繋がりとは、社会的動物とは』と考え抜かれたのだと思います。」とコメントをくださいました。


3冊目は『山のエキスパートたちが選んだ日本アルプス名100ルート』です。
こちらの本を紹介してくださった三林さんのコメントです。
「ソロテント、縦走、紅葉などのテーマ別に、クリアで美しい写真とともに、日本アルプスを登るルートが紹介されています。体力と技術の二本立ての難易度はコース選択のために重要な情報です。間もなくやってくる夏山シーズンに夢ふくらむ一冊です。」


4冊目は『読まずにわかる こあら式の英語のニュアンス図鑑』
「SNSで流行った「こあたん こあらの学校」著による書籍の一冊。英単語や英熟語、英文法のニュアンスが、かわいらしいコアラやカンガルーの絵のおかげで、なんとなく頭に入ってきます。立ち読みならぬ立ち見もオススメ (笑)。」と紹介してくださったのは、高泉さんです。


そして、『ヒロスエの思考地区 しあわせのかたち』を紹介してくださったのは、川本さんです。
「広末涼子さん初のエッセイ本です。軸となるのは、60個の哲学の言葉たち。ニーチェから黒柳徹子さんまで...その言葉に何を思うのか、瑞々しくも芯のある文章を読みながら、自分ならどう考え、どう活かすか、考えさせられます。」と感想をお話くださいました。


『あきない世傳 金と銀シリーズ』の漫画を紹介されたメンバーも。。。


いつも感じることは、“知らないことを知る”楽しさです。
ネットは便利なツールですが、レコメンドされるのは、自分の興味のある関連したこと。
逆に、全く知らないこと、興味がおよばないことを知ることが、どんどん難しくなっている時代ではないでしょうか。
そんなとき、他者と交流することは、全く知らないことを知る素晴らしい機会だと思います。
ブックナビクラブで紹介される本を見るたびに感じることです。

アカデミーヒルズ 熊田ふみ子

#アカデミーヒルズ #メンバーズ・コミュニティ #本 #交流

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