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「腰地獄」~大人の思い出~

男性の皆さまには多いのではないだろうか「腰」に関する悩み。

私はある日をさかいに大きく道を踏み外し、あれよあれよという間に「腰地獄」の住人になってしまった。今日はその話をしたい。正直言うとこの怖さを皆さんに分けて差しあげ、私自身が少しでも楽になりたいだけである。餓鬼のようですまない。

その当時、タクシー乗務員としては2年ほど経っており、独特の勤務形態にも慣れてきてはいたが同時に疲れも相当たまっていた。その日も朝から勤務のため睡眠不足ぎみのままシャワーを浴びていた。半ば目を閉じながら体に石鹸をこすりつける。足を洗う時は浴槽に片足を乗せて洗うというスタイルを採用していた。石原裕次郎が港のアレに片足を乗せる感じでかっこいいいからである。いつものようにその格好で洗っていると

カクンッ!

となった。目を開けると自分の身体が床に崩れ落ちていた。今思うとボブ・サップの強烈なパンチがヒットして、なすすべもなくリングに突っ伏した曙そのものだ。私は落ちていった感覚が全くなかったことにびっくりした。しかし問題はいっこうに立ち上がれないことだ。そうか私の人生はこんな終わり方なんだ……妙にセンチメンタルな気分も顔をのぞかせたが、いかん!まずは助けを呼ぶことだ。

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