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「顔が寒い話」

マイナス25度。冬の北海道ではよくある温度である。私が小学生の頃はこんな厳しい寒さなのに、なぜか厚着をしないという地域の風潮があった。モコモコに着ることは、寒さに負けた証ということなのか、その理由はまったく良く分からないが、とにかく地元の子供たちは薄着が多かった。

小学校4年生の私も、もちろん薄着である。上下のジャージに軽いジャケットのみである。マフラーも耳当てもなし。手袋もしないことが多かった。下着だってTシャツとブリーフ1枚だ。この格好でマイナス25度の中を20分ほど歩くのである。実は

めっちゃくちゃ寒かった

正常な感覚があれば当たり前である。濡れたタオルが一瞬で凍って立つ。凍ったバナナでクギが打てる。そんな世界だ、寒くないはずがない。それでも周りと違うことをするのはためらいがある。お年頃なのである。でも寒い!そこで一つの試みに挑戦した。

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